up:: Ayama
up:: Narana_Tsunohashi
ウルユリゲツ。
いや、こんなものじゃない。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、絶対的に自分を否定し消滅させなければ。
死にたがり屋。
預言書を読んだことでこの先起こることが分かり、それら全てを愛しているからこそ、自分が加わることが許せない。
百合に男を混ぜるが如き鬼畜。
要は転生体みたいなものなのだが、本人はそれよりも記憶の移植やそれまでの人生が夢のほうが可能性は大きいと見ている。どっちにしろ加わるのは許せない。
しかし普通に自殺すれば皆が悲しみによって行動を変えてしまうかもしれない。なので自分をあらゆる人間の記憶から消す方法を模索中。
その間誰とも接しないと心配されてまた行動が変わりかねないので、程々に他とも接触。ただし絶対に仲良くなりすぎないように。
あとメインキャラに会わないように。
なのでこちらから見つけると「どうしてっ……なんで!完璧な隠蔽の筈なのに!」とか考え出す。言ったら警戒されるので言わない。まあ高目さんは感知するんですけど。
仕事は歴史保全。
この世界で唯一眠ると夢を見ることが出来る。
預言書は千通りほど辿る運命が書いてある。こいつはその全部を覚えてるバケモノ。
預言書は前の世界をたどった人間が書き残した、ムカデへの抵抗戦力の顛末。
特に鉄使いの索冥は一番書いてある。あいつ一番機械に近い人間になるから。
その情報が確実に渡るように、神様を一つ捕まえて自分たちの世界が大ヒットしている世界の夢を見せ続けていた。何より残るのは人間の関係性。実際に残ってる預言書はそこから誰かが書き写したもの。
そうしてハマった神様を誰かに完全憑依させれば情報が受け継がれる、という構造。
なのでマジで乗り移ってるし、これまでの人生が夢も間違ってない。人間に逆に捕まって記憶装置として使われてることを除けば成功した辺座神銘礼。
前の世界ではプロンプトエンジニアだった。
何でも思い通り作れる言語化のカリスマだったが、この世界にそういうAIはまだ無いので。おかげで分化力も汎化力も高い。
ということになっている。あくまで夢を与えるのが神様なので、それで精神に異常をきたしましたというのは知らんというか。なお身に付けたスキルだけはガチ。だって神様のやり方だから。機械関係ないから。
能力は多重分身。何かをやりたいとなった時、やる自分とやらない自分に分かれていく。やる自分は誰からも観測されなくなった時に消える。消えた時に他の分体が得るものがあるが、それは経験ではなくそういうことがあったのだという過去の他人の人生のような扱いになる。
つまりこいつには、何もせず何もかもから逃げ続けている本体が常に居る。