常に穢れを吹き出す物体。
常人に嫌われるだけのアイテムかと思いきや、実は持っているだけで精神が超安定する効果がある。ゲーム的に言うと人望が下がるが精神が上がる。参謀かな?
それもそのはず、吹き出しているのは持ち主の穢れ。このアイテムは持ち主の穢れをそこら中にポイ捨てするもの。それでも捨てきれない程の大きい穢が出たときのみ、弾幕化して外に投げる。でも大きい穢れは留まる力も大きいため、元の持ち主に帰ってこようとする。これが弾幕版「溢れ出る瑕穢」の正体。
純狐はこのアイテムを概念化した上で相手に付与している。純粋な殺意の割にえらく回りくどいのはこの後が符名つきのお遊びスペカだから。全力で遊ぶ為にこの半自動スペカで考える時間を作ってた。お前……。
あれ? なんで自機組は捨てきれないレベルの穢れを持ってるの? という疑問に関しては、そもそも穢れが何なのかという話に帰結する。
穢れは生命力。生存競争で生まれる。死にたく無いと思うのも、傷を受けたときに体が治るのもこれ。妖精は自然の一部ゆえこれが超強い。
で、生命力が固まると残機になる。別に特別な操作はいらず、生きたい、進みたいと思える限り残機になる。
さらに傷が付けば付くほど、再生力としての穢れも強まる。どちらに転ぼうが自機組というかプレイヤーは穢れの塊。
なお、仮に捨てきれるレベルの穢れだったとしても人間の性質を純化すれば弾幕レベルにはなる。まあプレイヤーはEasyだろうが捨てきれないがな!
さて、ゲーム内でこれが大災害化する理由は三つ。一つは持ち主判定が複数存在することと、二つは持ち主化判定、穢れを接収する判定、弾幕化判定がこの順にどんどん狭くなること。三つ目はその順に持ち主が増えれば増えるほど判定が広がる速さが早いこと。しかも単純に円形とは限らないし飛び地だったりもする。
三つ目のせいで大事になった頃にはほぼ手遅れだったりする。潜伏期間が長いウイルス。逃げ惑う人々、入れ替わっていく持ち主、潤沢に供給される穢れが弾幕を激化させる。
おまけに弾幕の中身は穢れ。生命力が溢れるのに何の問題が? と思ったそこの貴方。生存競争の結果なんですよ、これ。穢れすぎると利己的精神が育ちまくって地上の地獄が完成するんすよ。
その関係上、妖怪にこれが当たると巫女退治ゲージが溜まる。人間に当たったら紫退治ゲージが貯まる。
というかそもそも、穢れすぎると地獄に誘われるシステムを世界が採用してるので死にやすくなる。公平世界の一端にして相互に因果関係を持つ。温度と圧力の関係みたいな。
妖精はそのせいで死にやすいし殺されやすいが、自然の浄化力でどうにかなるほど純粋な魂なので問題無い。しかも自然サイクルに組み込まれてるおかげで輪廻しなくてもあっさり生き返る。