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魔法はもともと自分一人で完結しようとした奴しか
発現しない自己満足の塊
内へ内へと閉じて、猶も足るを知らず、
何をも外へ逃がそうとしなかった傲慢の形
基本的に他人との連携には向いてない
無差別に確実に喰う技
人間が最も情報を持っているから一番影響を受けるだけで、
魔法の純度が上がっていくとあらゆる全てを自分方向に捻じ曲げる最悪の爆弾と化す
まあそんな爆弾になれば人間は長く保たないし、そもそもそんな純度は人間の寿命じゃ到達しないので大した問題じゃない
が、これを覆したのがヘレスト
不死の魔法を創り出し、他人に与えた
他に他人に魔法を与えられるのに三波が居るが、あいつでも最終的に他人を喰らうようになってる
ヘレストは定期的に記憶ごと巻き戻し、その間の記憶を食うことで永遠に他人を自分の為の情報サーバーにする魔法
傲慢という言葉では足りない怪物、それでも受け入れて同じように誰かを助けられるナカリア内部の聖人集団
サーシュの名も無き少女が望んだ姿
なおヘレストが死ぬと当然この魔法も使えないので、自分にも不死の魔法を打ち込んで生き長らえてる
ヘレストがフシビで行っているのは、この自分が食い戻した記憶の手動読み直し、窓開きとフシビの判断を外に伝えるインフラ整備
最近はクロミシロの素体のお陰で環境構築が楽で助かってる
この読み直しが為されなくなった時、ナカリアは消滅する
魔法を作る上、こんな最上位級の魔法を完成させたこいつに読み直しをしないという選択はない
ないが、最近識字があやふやな年代にまで戻る食い戻しが何度かあったので多分そろそろ終わる
フシビの連中が耐えてるのはフシビのおかげ、だがフシビそのものも崩壊の兆しがあるのでやっぱいつか終わる
食い戻しがバグりだしてるのは、言うまでもなく自分に使うもんじゃないからというのと何度かムカデにバレてまるごと食われてるのをティラウと協力して無理矢理全部巻き戻してる分の弊害
十原に会えればここの記憶は戻せるが、まああのおっさん危険人物にもほどがあるし。
何よりいまさら戻しても、識字があやふやなせいで正しく伝わらず変質していく歪みの蓄積は今更止められない。だって誰も正しい形を覚えてないし。僅かでも綻んだ時点でムカデに食われるのは既定路線。
そもそもこいつ一人の魔法に頼って次善の策用意しない時点でねえ? いかにフシビ連中が優しいし有能でもへレストだけは替えが効かなかったが故の満足と悲劇。ヘレスト自身の解析なんて自分の為の幸福だから。
ちなみに、フシビを作った奴は勿論ヘレストと並ぶレベルの怪物
誰も知らないうちにムカデに食われるけど
綴もこの他人に魔法が与えられるタイプ
与えられるとは他人がある程度の魔法への所有権や変更権を持つことを指す
三波は他人に魔法で編んだ自分を渡す。別人の自分が制御。自分とも接続可能。
ヘレストは魔法を他人に所有させている。全部自分制御。あれ? こうしてみたらどっちも与えてはいないような……? 効果下に置くという意味でループ魔法と似たようなもんだな。まあ魔法って確か尋常でない精神作用を起こす原理不明かつ他者との連携にそぐわない固有の能力だ。そりゃそうか。
綴はコピーした魔法の使用権を渡している。他人制御。連携可能。梁先の魔法のせいもあるが現時点で一番完成度が高い魔法。魔法の起源や定義と矛盾した化物魔法。他人が一目見て動かせるものはもう無敵アイテム。メンテしてるの魔法じゃなくて情報サーバーの方だからな。なお素材にナカリア破片を使ったせいで最終戦がヤバい。
麒麟のやつは魔法っぽい魔法じゃないものだから違うし、ナイフはまんま旧世代発明だし、七篠も二条が急にバグっただけだし。魔法っぽい魔法五良木君の脳内物質制御しかない案件。いやこれも……うんまあうん、他人にも使えるならそうか。