up:: Fushibi
加速していく世界は、何がなんでもこの穴を埋めるためだったんだ。
この石は人類にくり抜いた穴の元分。
人類は元々何でもできてしまうので、この石をナイフで撥ねて飛ばすことで何でもはできなくして発展させた。この点はハルサ世界じゃないと解説できない。
が、人類側の発展に伴い捕獲された。その場合あのコズミックモンスターがこの石をなんだと思ってやってきたのか気になるところ。そのままだと世界が幸福に終了するから、ハルサ世界の誰かがこれを放って存続させようとした可能性はあるが。
ともかく今更この石が人類側にあるといずれ幸福に終了、つまり積み上げた歴史がワンミスで消滅したり細々と生き続けたりする。人類を信じてない側はそう考えるし、人類の戦闘加減を見るに絶対抑えきれないし。この辺のことは石そのものに刻んである。
とはいえナカリアの中心に組み入れて高速回転で誰しもを寄せ付けなかったおかげで、なんとか全人類が終了するような事態は防げた。ただ前述したとおりこの回転は年々光速に近づいている。
まさかの前人類史によるレジスタンス側が作り上げた人類存続装置の可能性。惑星間を飛行するムカデ型宇宙航行船。石以外の食った物品は地球の裏側に返してる。まあそうしないと重量生まれかねないし。これうっかり人類食ったらどうなるんや?
我々は人類を信じない。それでも、生きていて欲しいと、あらゆる全てを扱える存在へ近づいて欲しいと願う。なお船内部は内ゲバで全員死んでる。逆に言うと石を不正使用する人間は誰一人も居ない。なのでラスボスはやっぱり石を完全破壊するために航行してきたムカデ。の破壊能力の破壊。
最終的には石を分割する。研究したいとか削りたいとか要望が多い。
勝手にしやがれ人間共が!
穴を通ることで魔法は外側に漏れ出ている。
世界よ、貴方が残酷で、曖昧で、未完成なもので、本当に、本当に良かった。
人類が元々何でもできた。石を抜くと、何でもは出来なくなった。
その空いた穴から魔法が漏れる。世界を直接に変革する力が形をもって現れる。
そして子供のうちに希釈されて無くなってしまうのだが、何万年と公転してるうちについに魔法を使えるレベルまで公転軌道に力が溜まった。
このまま何もしないで軌道に魔力が貯まり続けるのと、もともとの何でもできる人類と、何が違うんだ。
魔法がチートだし、
むしろそれを抑え込んでた石が何でもできなくさせた感があるんですけど。
それが幸福を呼び込んでたって、完全に幸福に対するアンチテーゼでは?
幸福が無いと歩いていけないのに。
どっちかっていうと、満足へのアンチテーゼというか。
何でもできる力だけがある。
他はみんなその力の見せ方だ。
逆なんだよ。長い目で見すぎだ。
元々何もできない無能だ。何でもできたのは世界の方だ。
世界の中で、自分のナイフ振って好き勝手世界を自分に取り込んでいく。しらすんだ。
何でもできるようになったころにゃ、寿命は尽きてるもんだろうさ。
そこじゃ石は、理想下げるためだけのアイテムだ。
世界というか地球が脳ベースの龍玉なら、この話は理解できそう。
やっぱり何でもできた人間なんていなくて、何にもできない人間とその周囲のクソ速度世界じゃないか
梁先は何もかも奪われといてなんだけど逆に石はまってそう。
AIってもしかして動作速度を落とせば容易に作成できるのでは?
ムカデ君は破壊しに来てなんだけど破壊能力を破壊される。
なのであと梁先くらいだぞ、壊せるの。
最終的にムカデ審判の石を賭けた全人類ゲームにならざるを得ない。
勝つとか負けるとかじゃなく、こいつになら石を渡してもいいと考えるまで戦う判断力ゲーム。石なんてどうでもいいで参加者9/10くらい減りそう。
全人類に配布。詫 び 石
しかし元の場所にははめ込まない。ハメれば幸福に死ぬ。なので誰でも自分の意思でハメられるようにした。ただし何でもは出来ない、覚えていることだけできるように。
つまり理想を形にして見せてくれる完全自殺スイッチを全人類が持った、というか夢の世界の始まりがこれでは。これが人間のあるべき姿だってのか?あるいは夢がこの石の使い方を教えるインストラクタだったり。
だとしたら夢無しでロケット製作まで行ったことになるがバケモノか? 胎児の夢システムもなしに人間を生むことが出来たってこと? やっぱバケモノじゃないか? 石を失った瞬間に石があったころの記憶を書き留めまくって、それを残し続けたとかだろうか。
……さすがに魔法世界は石の最後の力で弾くだろうが。
もう、夢は見ない。
あー、いい夢だった。
ここは夢を語る場所でも、夢を探す場所でもねぇ。夢を叶える場所だ。
このナイフは、本来夢を切り裂くためのものだ。
これが私の見せる夢だ……
すごいよ。すごい、とても、素晴らしい夢だった。
どんな学校も会社もお前の夢を叶えちゃくれない。
その一歩を踏み入れた時、私は、その幻想に散り散りになった。
ナニ、恐れることはない、私よ。
価値が足りない?
現実で試練を、夢で報酬を。
私は、この世界を愛していた。
私はその夢の先じゃなく、夢を通じて考えたお前の言葉を期待している。
世界すべてを覆う虫と、それを食らう肉の夢
成長するたび、人は夢から脱して、
夢だの、幻想だの、関係ねぇ!
籠に小鳥が浮いている