up:: Harsa

人間は夢を見ていたんだ。コンピュータを発明してから、ずっと。
あるいは、情報を集め始めてからずっと。
そしてその夢は、確かに人間を変えてくれた。

その夢は、人類が知るものすべてを飲み込んでいった。
土を知れば土を食い、
火を知れば火を食い、
水を知れば水を食い。

太陽を知り、星を知り、風を知り、生命を知り、言葉を知り、哲学を知り、宗教を知り、医学を知り……

知り続け、夢に飲み続けた。
その最後の最後。

地球を知った時、私たちは……

形を、殻を、姿を捨てて、その上嘘で塗り固めてようやく心が触れ合うんだ。