up:: World

世界は許していたはずだったのだ。
何をすれば貴方が生きていられるのか、世界はそれをどんな人間よりも明確に表していた。
誰よりも大きな交換者だったんだ。

それを何もかも短く、早く、壊してしまって。
余暇を作り出した。

世界の手の届かぬ場所へ……
一歩、一歩と。

独り立ちへと、
一歩、一歩と。

怯え震えた、何もかもが敵だった、そんな世界だった。