「ちょっとはこいしを見習いなさいよ、ほらあれ見て」
 「ほらこうだとここが詰まっちゃうでしょ?だからこれは間違いなの。あっ、『これだと間違っちまうんだぜ』の方がいい?」
 「人によって変えるべき箇所が間違ってると思うぞ」
 「『こんなのも分からないのか、この豚が!』でお願いします!」
 「あの生徒も大概よね」
 「いっそ男らしいですね」

 「なるほど、察した」
 「何をだ」
 「じゃあ私はお燐が察したことを察した!」
 「お前が出ると話がややこしくなるからやめろ」
 「私は全てを悟った」
 「そのまま涅槃に至れ」
 「やっぱり覚は生きてちゃいけないですかそうですよねこんな能力嫌わない方がおかしいですもんねああどうして私は生まれてきたのでしょうか」
 「あぁクソ本当面倒臭ぇなここ」
 
 
 
 「完全な読心術だって?素晴らしいじゃないか。コミュニケーションの方式は数あれど、自らの想定を100%伝達できる方法はいまだ発見されていない。情報の開示に添加と削除はつきものだからね。しかし心が読めるならば付随も消除も関係ない。改変の為されていない素の情報に対し画一的かつ絶対的な判断を下せる。まさに僕の理想の存在だ。まったく、もしも僕が元の世界に帰れる目処が立ったら、ぜひ君を招待したいね。絶対確定世界は君を歓迎しよう」
 「……なるほど。心の底からそう思っている。あなた、意外にも純粋なのね。ただそれとは別に企みもあると。なるほど、なるほど。ふふ、これは久々に面白くなりそうね。いいわ、心行くまで相手してあげましょう。覚悟してくださいよ?こちらで本気を出したことはないもので。」
 「おや、舌戦にも興味があるのかい?いいだろう、本物の読心術師と会話する機会なんて滅多に無いからね、僕も楽しみだ。ただ、一つ忠告をしてあげよう。本気を出したところで、君に勝機は無い」
 「随分な自信ですね。私が誰なのかも知らずに。驕り高ぶる人間はいずれ死に絶えますよ」
 「確かに僕は君を知らない。けれど僕は、賞賛する者がいつでも賞賛される者より下だと思っている人間には負けたことが無いよ」
 「私は人間ではありません。地底を管理する妖怪、古明地さとりです。さて、しがない排除用ベッドさん。貴方の『本当の』名前は?」
 「…僕は――ベッドマンだ。さあ、そろそろ始めようか。せめて三十秒は保ってくれよ」

友人の多寡で人間の能力を測るのは滑稽だ

「今日はちょっと天界まで行くんだ」
「ハイ逮捕」
「仕事が早すぎない!?」
「君相手なら誤認逮捕でも許されると思った」
「篤い信頼!」

「勘弁してくれよ、私だって手を塞がれたら何もできないんだから」
「有事とあらば手を切り落としそうな奴が何を」
「減らすわけ無いだろ、増やすに決まってる」
「これが天才のする発想かよ」
「これを天才というのなら、天は一体何の試練を私達に与えているのでしょうね」

「鏡は心を映さないのよ」
「なら吸血鬼は心だけで出来ているのね、ロマンチック」
「お前はもともと欠片も残ってないだろ」
「湖に沈めるぞクソノジャク」
「そういうとこだぞ」

「流石にお前らでもホウレンソウはわかるよな」
「崩落する世界」
「蓮華に映った影」
「蒼穹に浮かんだ君の笑顔」
「予想外に美しいゼロ点に先生困惑」

「しっかりしなさいよ魔理沙!あんたはあの大魔導師の娘でしょ!」
「商家の娘だ」
「歴代最強退魔師の妹!」
「私は一人っ子だ」
「生き別れた地下室の弟!」
「お前は私の家系をどうしたいんだよ」
強さの理由がないと満足できない

「おっ、いいところに来たな」
「何か用でもあんの?」
「こう言ったらただ呼び止められるよりお得感あっていいだろ?」
「親切心を形だけ真似るのも大概にね」

「物は言い様だね」
「鋏も使い様さ」

「私は縦回転!そいつは横回転!そこになんの違いもないだろうが!」
「違いがなかったとしてだから何なんだよ」

「ヒントは『上の口』だ」
「正しいのに悪意を感じる」

「甘いわね。これは昔から読み継がれている古典作品よ。これを元にした創作は数知れず、考察の多様性も数知れず。読まずして手に入れるデメリットと、読んで手に入れるメリットは同じ天秤になんて掛けられないだろう?」
「つまり今まで一度も読んだことなかったのな」

「歴史の長さを誇ることに意味はないわよ。なにせそれそのものはただの数字と文字の羅列に過ぎないのだから。歴史を作った人々に敬意を払うならともかくね」

「私のなんの罪が該当したっていうのよ!」
「自覚あるだけマシな気すらする」

「子供のごっこ遊びに付き合ってる気分だよ」
「その認識で概ねあってるんで、自信持ってください」

「自分の発言添削してから喋れ」

「負けるって事実は曲げらんねえ」
「弱者をひっくり返したところで、負けるのに違いはねえんだよ」

「気ぃつけろ、あいつの原動力はそこら中に転がってんぞ」

「体の良い、って言うと悪いか。都合の良い、いやこれも違う。虫の良い……なあ、この場合なんて言うんだ?」
「あんたが普段人をどんなふうに見てるかすごくよくわかるわ」

「ほら!どこか変わった気しない!?」
「おっ、高難度間違い探しか?」
「女性の決心を間違いと言い切るのかい、君」

ゲス度とスピード感が足りない

「あーー、うるっせえな。『逆転』」
」え?何して……うわ、何これ!「

「けれど、動き一つでガラリと見た目は変わるものよ。例えば、この絵を見てちょうだい」
「うーん、北斗七星?」

「それじゃあ、今度はこの映像を見て」
「んん? ……人?」
「正解。人の末端に明かりをつけた絵ね。こんなふうに、動きだけで見た目が変わるのは私の専売特許じゃないわ」

「あの日のようにぃ……また、卵がゆが食べたいなぁ……」
「そんな冗談を言えるようなら、まだまだあなたは元気みたいね。全く、風邪ですらあなたの元気を奪うには程遠いのかしらね……こいし?」

「……」

白鳥は 悲しからずや 空の青 海の青にも 染まずただよふ

だから私の魔法はね、避けるとか受け流すとか、そういうものじゃないの。

ああ!俺は恐怖症さ、自分の決断一つ、誰かに確かめねえと不安で仕方ねえんだ!

「世の中には後出しジャンケンというものがありますよね。状況を把握して後から手を出す奴が最後をかっさらうという至極当然の話ですが、それが常に正解というわけじゃないんですよ。パイの数はいつだって決まってますからね。ま、どの道あなたの皿は用意してませんけども」