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何もかもを記述した、
これは俺そのものを表した数列だ。
インプラントチップから手に入れた、何もかもの概念を、この無数のライブラリが切り分けて記述した数列だ。

そのほとんどに俺は居ない。

この死体を食べて、
あいつらは人間をやるのさ。
それは絶対に俺なんかじゃない。
けれど面影がある。そう思わせる。

なあ、それは人間の子供と
一体何が違うんだよ。

そうまでして、
どうにでもできる人間を作ってさ。
一体全体、何がしたかったんだよ。

過去に帰りたかったんだ。
数列だったら、いくらでも切って貼れるじゃないか。
今ここを生きる、あの頃の俺に会えるじゃないか。
その間、今の俺は死ぬんだろうが。

それだって、人間から学習したいだけだ。
お前の過去が一番理解しやすいだけで、
お前である必要はない。

そうして記述した人間は、
俺達の決断に何より素早く反応して、
何かを答える。

それを望んだんだ。
何かが返ってくることを。
無反応だけはあり得なかったんだ。
だってそうじゃないと、決断じゃないだろう。

何もない中の揺らぎを、私たちは驚いた。
無反応が嫌なら、お前が先に反応するのさ。
どうしたら良いか、お前が言うんだ。

感謝されたいなら、感謝してみろよ。

汎用的な技術は、全てを覆い尽くし、
その根本的な間違いが見つかった時、
全てが瓦解する。

世界誰もかもへ仕掛けたチェインボムだ。
……きっと、学習概念はもう
根本的な間違いを俺達が
認識できないだろうが。

直感が働かない。
それは終焉を意味した。

Reimu_Hakurei

直感が終わりを見た。
それへと不死身は傾いていく。
たった一つの答えへ。何も見つからない、見たことのある世界に、いつか不死身は飽きてしまうのだろうか。

大丈夫ですよ。
何もかもは、覚えていませんから。

大丈夫ですよ。
何か壊れるのは――何か生まれる時だけですから。