「狂人が誰なのか教えてあげましょう。」
「刺されても、焼かれても、ぶっ潰されても、殴られても絞められても撃たれても変わっても変えられても」
「生きることをやめなかった奴のことよ」

「てめーのそれは、反逆じゃねえ。」
「ただの『反抗期』だっつってんだよ、クソガキ」

「世界の半分なんているものか。なにせ私はもう、全部持ってるからな」

「いやー、風の噂って恐ろしいですねぇ。ハハハ……」

「書を捨てよ町へ出ようって書いてる本みたいだな」

「紅魔館の右腕、十六夜咲夜!」
「紅魔館の左腕、紅美鈴!」
「紅魔館の頭脳、パチュリー・ノーレッジ!」
「紅魔館の右脚、妖精メイド一同!」
「紅魔館の左脚、小悪魔司書ーズ!」
「そして私が紅魔館の主、フランドール・スカーレットよ。よろしく」
「……おい、私は?」
「その他」
「雑!というかどこが余ってんの!?」
「経絡系とかですかね?」
「舌が余ってるでしょ、レミィ」
「喧しいって言いたいのか!」
「くっ、ならば十六夜咲夜、右肩を分け与える覚悟で……!」
「そこだけ渡されても困るわ!」
「しょうがないわね、下半身に任命するわお姉様」
「紅魔館の下半身!レミリア・スカーレット!…うん!ありですよレミリア様!」
「笑いをこらえながら言うなああぁ!」

「ありがとう……今まで私、お前のこと十分の九誤解してたよ」
「ねえ、それほとんど原型保ってなくない?元々どう思ってたの?ねえ?」
「よっしゃ、反撃だぜ!」
「おい!……もういい!後で聞かせろよ!」

そんなもんに……そんな程度に。
「そんなくだらねぇもんに、命かけてんじゃねえぞこらああぁぁぁあ!!!!」

「ふむ。確かに面白い奴だ、鬼人正邪。この場にあのシニョンがいないのが残念だな、奴の反応を見てみたかったが」

「私はよぉ、鬼が大嫌いなのさ。掠奪するわ、誘拐するわ、しかもそれは人間に戦ってほしいからと来た。けどもちろん鬼に人間が勝てるわけねえ。だからあれこれ策を立てて、やっとの思いで倒したらよぅ、鬼に横道なしだとぉ?笑わせんじゃねーよ。勝手に火ィ着けて勝手に信じて勝手に自滅しやがって。テメーらが先に人間のルールを破ったんだ、なのにテメーらのルールには従って欲しいだなんて烏滸がましいぜ。大体、横道通るような強かさも、人間の強さだろう?それを認めないのが何より気に食わねえんだ」
「めちゃめちゃキレるやん」
「正邪は弱い者好きだからねぇ」
「もはや逆に愛を感じるわ」
「未来はショタコンですね」
おうお前ら、後ろで好き勝手言いやがって。ちょっと早めの来世体験させんぞ。しろよ。してください。
「はっ!強かさが強さだと?ふざけたことをぬかすなよ。強い者はそれ相応の責任を持つ。所従共の期待、羨望、憧憬の象徴となる責任がな。そんな奴が卑怯な騙し討ちなどしてみろ、疑念と困惑、深い失望に沈む彼らを想像してみろ!それを気にも留めないような外道の所業を、どうして認めることができるものか!我ら鬼の道こそ正道なり!」
「おっ、萃香さんも負けてませんね」
「立場が違うゆえのすれ違いね。平行線じゃない?」
「この星にいる限り平行線は全部二角形になるから大丈夫よ」
「※ただし空を飛ばないものだけを指す」
「正邪様は感情論に寄りがちですし、伊吹様は略奪や誘拐に答えていませんね」
おい、誰だ最後の。やたら冷静に状況を見てる奴いるんだけど。まあいいや、悪いことにはならないだろ。先にこいつを言い負かす。

「私が何にキレてるか、分かんねぇだろうなあ」

「私はな、強くなりたかったんだ。強くさせられたかったんじゃねえ」

「私の無念を返せ。私の無謀を返せ。私の……私の無力を返せ、八雲紫」

「不可能を可能に変えるのが、本物の小細工だぜ?」

「失敬だね君は。私だって乙女だよ、ゴキブリを掴んだあとはちゃんと手を洗うさ」
「掴むことが既に違う」

「八意様、綿月様、姫様、鈴仙、……鈴瑚。」

「やったよ、私」

「『鷹は撃ち抜いた』」

「こいしならあっちでセクシーなお茶の入れ方研究してるわよ」

「ふーむ……ひらめいた!塩の入れ方みたいに、こうやって肘に当てるように入れればっつぁああ熱ぁぁぁあああ!!!」
「アホかあいつ」

「こいつらは道連れだ。地獄の底までついてきてくれるとさ」
「じゃあここでお別れね、さよなら」
「待って待って!ストップ!ストップ!」
「あいつといたらどこでも地獄よ」
「そう言わずにさぁ!ほらフランちゃんもなにか言ってやってよ!」
「あら、私達が正邪の道連れってことは、正邪も私達の道連れなのよ。地獄に落ちたその時は、こっちに引っ張り返してあげるわ」
「……つくづくお前は私を苛つかせるのがうまいよな」
「褒め言葉として受け取るわ」
「なるほど、ああいう煽りもあるのね。メモメモ」
「急に対応変わるねぬえちゃん!?」

「意外だなあ、こういう西の飲み物は飲まないものだと思ってた」
「昔とった杵柄さね。まあ、そう気にするもんじゃあない」

「だって似てるじゃない。パプリカとレミリア。どっちも赤くて、ちっちゃくて、美味しいのよ。区別なんてつかないわ」
「最後は聞き逃すべきなのか否か」

「いい?みんな。聖書がビブリア。アルジェリアの村がレミリア」
「私関係ないじゃん!ただの村の話じゃん!」
『潜水艦がカブリラ、カナヅチがレミリア』
「当てつけか貴様ら!?」
「そう大声出さなくても聞こえてますよ、カルネラ様」
「カブリラに引きずられてるよ!もはやお嬢様微塵も残ってないよ!つーか何が言いたいんだ!動かない大図書館に対する動くアルプスってか!」
「何故私だけ念入りなツッコミが?」

「だから私はとりあえず絵に描いたような悪人を見かけたら『それ人を裏切るのが怖いだけじゃね?』と言うわけだよ、そしたら大体80%くらいは当たる」
「そう、それならその確率を計算した頭は捨てなさい」

「これは反抗ではない、抵抗である!当然の権利の行使なのだ!さあ、立ち上がれ妖怪ども!上から目線のあいつらに!満面の吠え面描かせてやんぞぉぉぉおおおお!!!!」

「万単位で人間騙せたら立派に軍師だぜ」

「学会追放されたから、ほとんど憂さ晴らしなんだぜ。夢美様をあまり責めてやらんでくれ」
「ちょっとお! 何暴露してんのよ、ちゆり!」

「あなたが次に言われる言葉だって予言できるわよ」
「そりゃそうだろうな、だってお前が言うからな」
「あなたは次に!あなたは次に!あなたは次に!」
「無限ループハマってんじゃねえか!」

「どっちを取るかなんて、明白明朗明確明晰でしょう?」

「行きなさい、鵺。あなたにはあなたの戦場があるのでしょう」

「逃げてもいいのよ、トランプキング。あなたはもとより、神綺様じゃなくてアリスに忠誠を誓った身でしょ?」
「忠誠を誓うからこそです。いずれアリス様が帰って来た時、魔界が荒廃していてはかっこがつきますまい。それに」

「ここは、アリス様と出会った場所です。それで理由は十分でありましょう」

「およよ、悲しいかな。正邪さんは私達の区別がついてないんですね。村人Aでも魔人Bでも怪人Cでもいいんですね」
「まあそうだな。いちいち出会った奴の詳細なんて覚えてない」
「そうやってみんな忘れてしまうんですか!あんなに進めたじゃないですかABC!」
「なんの話だ」
「せっかくCまでいったのに!私とは遊びだったんですね!」
「こいつって何曜日に出せんの?」
「仕事は優秀……仕事以外は優秀だからやめてちょうだい」
「性質悪ぃなあ」

「いいか、ひっくり返すっつーのは……あー、本質的に同じカテゴリ?にいるってことだ。だから貧乏神をいじくるなら……福の神にするのは多分私が死ぬからナシとして……」
「誰かと神格の交換、程度かなあ。」
「ただ神相手だし、一分がせいぜいだな。より繋がりが深けりゃもっと楽なんだが」
「……まあ協力しねえよなあ、あれは」

「その口調は誰から譲ってもらったんだい、トラツグミ君」