「ああ、耽溺せよ。一緒にこの世界を楽しみ続けよう」
「ボクを見つけなよ。きっと今まで生きてた中で一番後悔させてやるから」
「あは、はははは、ははははははははははははは!」
「レ……ヴァ、リ、エ……」
「レヴァ、リエ……!」
「レ………! ヴァ、ァァァァーーーーリエェェェェ!」
毒薬と釘と十字架使いの美しい幻想。幻想少女をやたら憎んで殺そうとする。Glitchtale的に言ったら間違いなく黒(憎悪)。
ものすごくリアリティのある七人を殺した記憶が焼き付けられているが、それが本当かどうかはわからない。なんてたって七人と巫女を騙しきった最後の嘘つきだ。
名前が無いままに動いているので、冴月麟の存在そのものがクリティカル。ただ名前の代わりに鮮明な記憶があるので少しは耐える。
最終的に編み笠みたいなのを纏うかもしれない。もっとおぞましい何かだけど。
冴月麟の残りカス。破壊を回避するために名前だけの存在になったのだが、いろんな人妖を助けてきた冴月麟と幻想郷の結びつきは強く、冴月麟の残した能力も相まり、破壊しきれない残りカスができる。実際は最後に破壊するはずの名前が先に消えたことにより、冴月麟と認識されなかった体が残ったのが八割。
白澤さんが余計なことしたため、体と名前という二つに分化してややこしくなった。しかも名前を剥いだのでいくら歴史をたどろうと体の行方は杳として知れない状態に。まあ、当時のフランドールの能力は文字通りあらゆるものを破壊して初めから誰も居なかったことにする能力だったので、無理もないが。ちなみに獲麟を防いだのは単なる副産物。
結果体と魂だけの名前の無い個体が完成。記憶を失くしたのと幻想郷から忘れられたので外へ弾き出される。
そこで正直者たちと遭遇。ほとんど死んでいた冴月麟は救助される。自分に足りないものをわからないままに奪い続けて盗賊団になったが、結局彼らは正直村に腰を落ち着ける。最も美しいボクとは、もはや外見しか縋るものの無い彼女の苦悩。
やきもきしていたら桃の木の下の通路を発見。そして巫女を見て思い出し、
名を知れば最後。自分は七人を殺した罪人だという記憶が植わり、いずれ自分の意識と記憶を食らいつくして蓬莱人形になる。
彼女は姿だけを持つため、何にでもなれる。
姿だけを持つ、語る言葉に生きる元人間の妖怪。会ってしまえば覚えてしまい、それが彼女の存在証明になる。なので破壊とか殺害とか不可能。対抗法はシンプルで、放っておけばいい。彼女がどんなに人を殺そうが、妖怪を殺そうが、世界を破壊しようが、見て見ぬふりをして居なかったことにすればやった事ごと消える。ある意味紫よりも幻想郷に近しい妖怪。ソリプシズムの他人。
ところで、なんであんなタイミングで出てきたんですか最後。
幻想の変換器。彼女が殺したものが幻想になる。
完成しなかったメリーや魔理沙。人として幻想に近づくことなく、人として魔法に浸ることなく、人であっただけの彼女。逆に言うなら、魔法を失った魔理沙で、境界を見れなくなったメリーで、人形を扱えなくなったアリ……アリスだけどうなっても変わらない気がする。
代わりに妖怪に振りきった。紫?
バックアップの守護者。
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