「えっ何?もしかして求婚!?ここから壁ドンにコンボを繋げて『お前じゃなきゃ……ダメなんだ』とかなんとか言われちゃったり!?そして私たちは魔界の夕日が見える丘に小さな家を建てて正邪ちゃんは『夕日なんかより、君の方がずっと綺麗だよ』とか甘いセリフで私を誘惑するの!ぐはっ!幸せシンフォニー!」

 でも向こうから来る分はどうしようもないじゃないか。降りかかる火の粉は払うけど、襲いかかる火の粉は無理だ。

 かの有名な音楽家は運命の音を地獄の門を叩く音と表現したが、私に言わせればあれはもっと重くてもいい。

 まったくもって不可解、不可思議、無量大数!

 悪魔の微笑みが絶えない職場です。

 ここは幻想郷。神も死ねるし仏も寝られる素敵な地上の楽園だ。