up::

かなり微妙なところ。まず正直村は紅魔館から直接に送られた調査団と考えていた。情報を持ち帰らせるわけにはいかないのでまずトラップが仕掛けやすい廃洋館を用意。妖怪一団を結成して小競り合いを起こし、邪魔な死体はついでに食べてもらおうと思ってた。相手がドンぐらい強いのかわからんのでまずは一人はぐれるまで待ちます。そうでなくても獲物はちゃんと分けろっていう妖怪側からの希望。群れで襲うとか誉が無いよな。博麗に襲われたときは自己責任だし。

ところが正直村は全くの無自覚で来ていることを最初の一週間ほどで察知。振る舞いは確かに調査なんだが、監視されてることがばれていないのに調査の使命感に燃えたり誰かに伝えなきゃなって素振りを全く見せなかった。それでもちょっと疑ってた。
あと度重なる服用薬で毒化してる臆病を食べるのは完全な罰ゲームということも分かる。

そんな微妙な均衡の最中、レンに博麗の力が渡る。流石に焦った紫、レンをほぼ殺処分するために来る。妖怪一団じゃ博麗は止められないし、今行くしかない。キスメを助けに来るとかではない。一方レンは最初の治療は恩売りということで片付くのでともかく、博麗に言われた退治のことしか考えてないし、その為の力は持ってないしというちぐはぐさ。調査目的なら今ここで退治なんて派手なことする必要ない。でも退治目的なら力が無いのは変。ただ言われたことをこなす人形ならば、紅魔館のことを漏らすかよほど紅魔館の教育をきちきちに詰めているのか。このちぐはぐから無自覚を確信する。あと無力なところから捨て駒なんだろうなと察する。何ならこの隙を利用して接触を図る使節団なのでは?
ただ何より、自分なりの退治を見せたことでレンの殺処分を少しだけ遅らせる。もしかしたら、自分が別に進めているプロジェクト、博麗育ての一つの指針になるかもしれない。とはいえ最終的に殺処分はするつもりなのでボマーイン。使節団の可能性も捨てきれないからちゃんと返答はするよ、説明も兼ねて最後は殺すけど。殺されたくないなら力を持たせろ、もしくは人外を送れ。人間はこうなる場所だ。

一方、はぐれた一人を見るに強さはそんなでもないことを理解する。ただその情報は妖怪一団には渡ってないし、捨て駒にするつもりでそんなに頭が良くない奴を集めたのでそもそもその情報が重要だとも思ってない。その隙を突き、博麗育ての指針を見るためひとりずつ殺していく計画を継続。レンはメアリーを通して妖怪一団の情報を得るが、妖怪一団はレンの存在を知らない形に。

幼いを殺す。ドウがこっそり抜け、首かっ切られて殺される。またもや音を立てて他のメンバーに知られる。妖怪は逃げ果せるはずだったが、レンの勘により発見され退治。一撃気絶くらいで済んだのでヨシ。……これだと普通に他のメンバーにも発見されてしまうのでは? 見つからなかったことにしたのか? でもなんで? ……まさか、退治が済んだ奴は居ない奴扱いされるのか。現代の霊夢さんにもこれがちょっと残ってて、会うたびに新しい妖怪として覚え直してる的な。なお、この事件で心を入れ替えた影狼は修業に打ち込み一面ボスから三面ボスになれました。これを目撃した臆病、夜中に外へ。

……こいつが殺されない理由がわからん。同じくこっそり抜けだした幼いは捕まって殺されてるのに。自殺志願者も不味くはないはずだが、時々紫が持ち込んでるわけだし。まさに一人のタイミングだし……もしかして、前の服毒自殺時の毒でも入ってんのか? 人間ロシアンルーレットじゃんこんなん。別に食いに行かなくても普通に殺せばいいと思うんだが。食わない相手を殺すことはしないんだろうか妖怪。狩りの流儀みたいな。殺すために殺すのは人間だけだよ的な。いやでも今回は明らか邪魔だから殺すんだよなあ。恨みや怨念で殺すのと変わりないんだよなあ。なんならほっといたら勝手に死んでくれるんだからいいよなあ。怨霊の発生でも恐れたのか。あ、それか。自殺されたら怨霊になっちゃうじゃん。恨みを残さないくらいに前処理しないと。心を含めてへし折らないと。さとりはそうしてるから怨霊に対して無敵なんだろう。

その後、聡明が薄々妖怪一団や裏切り者に感づいていることに感づく。まあ音立てればな……と思いきや、幼いを殺すために廃洋館に忍び込んだ時、聡明の部屋にトラップが敷かれていることに気づく。もっと前から疑ってた。なので次は聡明を殺すため、屋敷に暗闇を撒いて全員飲み込み。誰がターゲットなのかわからなくして聡明を殺す。
なおここは暗闇妖怪は相手が見えなくてぐだるし、臆病は居なくて外から助けが来ちゃってぐだるし。どうして臆病がいないことを報告しなかったんですか? そんな中聡明は何故か初期地点に残るので完全に最後までグダグダとはならずスピーディに終わる。……と思いきや、謎の勇気を発揮した聡明により暗闇妖怪はほぼ瀕死。なおその後すぐ復活したのでレンに対する油断を誘うくらいの効果しかなかった模様。聡明は謂れつきの武器持ってないからな。そしてレンの退治により、暗闇妖怪は封印状態にされた。

さしもの妖怪一団もレンはやべえ奴だと薄々理解。それでも分かってる分博麗よりましだということで続行する。封印されたのはまあ、暗闇妖怪が油断してたからっていうのは事実だし。次は油断しない。
なお紫は何で頭に札巻いて封印状態にできたのか、ということを考えていってレンのやべえ成長曲線に気が付く。こっちに引き込んだうえでカウンターとして紅魔館に送り込む尖兵計画を進める。もう指針がどうとか言ってる場合じゃねえよ。

ドウを殺したのはだあれ? 首をかっ切ることができる奴ってのは、もう影狼くらいだが。銀の弾丸で殺せるのは1935年映画倫敦の人狼からなので、この時期の狼男は無敵なんですが。むしろその誰も知らない弱点を見つけるくらいの勢いのほうがバケモノか。ただ銀の弾丸なんてないぞ。銀の燭台ならあるかもしれないが、それが有名なレ・ミゼラブルは1862年。何もかもがかみ合わない。もう正面突破で殴るしかねえよこれ。それなりに痛いはずだし良いんでないかなこれで。

とりあえず幼いはその試験ということで片付く。
別に全員が全員を一気に食い殺してもそれを片っ端から退治していけば指針発見は出来そうなもんだが、まあその後にもう一回一人ずつ呼び出す手間とか手段とか考えるの大変だし……もしそれで返り討ちに会いかねないレベルの差だからというなら、もう1v1ですら怪しい気がするが。あと群れで襲うとか誉が無いし分け前が分かんなくなる。

ここがわからん。妖怪一団との交渉の要旨は、正直村を確実に食べる手助けをするからデメリット追加させて、である。確実に食べることが妖怪にとってのメリットだっていうなら、一人ずつ殺すとか意味わかんないし。これもう妖怪一団とレンは接触させないで、メアリーを挟んで向こうをいい感じに制御、退治は普通に進めるみたいなシステムのが良くないか? 書き直し。

そもそも、この妖怪一団を結成する際に呼び掛けた文言は「今が大チャンス! 博麗に退治されにくい外来人ビュッフェ」みたいな感じだった。つまり集まったやつらは博麗に退治されるとはあんまし思ってない奴ら。だから退治のフリくらいならいいかと受け入れた。なのに結局封印の覚悟を背負うことになるならと次々辞め始める。なお、これを続けて得られるメリットはあくまで空腹満たしとか退屈凌ぎ。その辺の家畜でもねらえば普通に満たせるメリット。今までは博麗の退治というデメリットが無かったからそれでも来てたのだが、ここでまた封印というデメリットが加わるなら普通に辞める。ただでメリットがもらえるならとやってくる能天気ズ。

桶は海斗

  • 妖怪一団は妖獣や妖怪で構成された組織であり、人間を殺すことに快楽を感じる性質があるかもしれません。その場合、一人ずつ殺すことでその快楽を長く味わおうとしたのでしょう。
  • 妖怪一団は八雲紫が呼びかけることで臨時に設立された組織であり、構成員は皆妖怪の基準からすればとても弱く、特に知力が劣っているかもしれません。その場合、一人ずつ殺すことで自分たちの力量を過信し、正直村の反撃に対処できないという危険性を見落としたのでしょう。
  • 妖怪一団は八雲紫がメアリーという偽名で潜入しており、妖怪一団の他のメンバーにはそれがばれていません。その場合、八雲紫は何らかの目的で正直村を守ろうとしており、一人ずつ殺すことでその計画を遅らせようとしたのでしょう。