「大きな赤い服着た河童?知らないねぇ。」
 「糸目で変な赤帽子のやつ?なんだそれ?」
 「赤線書いた鉄板背負った人影?病院にいるんじゃないか?」
 「………………そうか。」
 
 
 みとりが消えた。
 そう気づいた時の私たちの行動は素早かった。それはもちろんそこの緑髪の覚妖怪がよく消えるせいだ。それに慣れ過ぎたせいで今聞き込みをしているのだが。思えば古明地が消える時はいつも弾幕撒いて虱潰し探してたからな。人混みは予期してなかった。
 「すみません、」