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不変、発展、完成
高目っちはね、本当は不変の象徴なのさ。何にも惑わず自分の心を執行する。その姿がみんなの心を惹きつけていく。言うなれば、完成しきった正義なんだ。あれに付いてけば間違いないってね。それが行き着く先は……まあ、それじゃ誰も幸せにならないから、私が居るんだけど。
でも、今の高目っちは発展なんだな。見たでしょ? あのぐねぐね動く金属をさ。高目っちは、いや、索冥桐名はあんな事できない。「金」の力は規格品を大量に作る力のはずなんだよ。例えばボルトとか、ナットとか、ドライバーだとか。不変の象徴はすべてが規則通り。先の読めない不規則なんて、存在しない。そのはずなんだけどねぇ。
なんで変わったか? うーん……多分だけど……ヒナっちがやらかしたからかなぁ。たまぁに向こう見ずで、仕事を肩がわるからなあ。トラブルメーカーっていうか、トラブルクリエイターだからなあ、あの人。本当は私が止めなきゃなんなかったんだけど……………………うん! 過ぎたことだよね! 過ぎたるは猶及ばざるが如し、ってさ!

それはやり過ぎについてだ。過去の話ではないぞ、楢。
ふぎゃあ!? 高目っち!? ……いつから?

不変の象徴からだ。貴様らが何を企んでいたか良く分かった。
あ、あはは……

私は私だ。貴様らがどう思おうが、私のやることに変わりはない。象徴であるなら、象徴とすればいい。それが貴様の決めたことならばな。
だが、そう考えるのは私に害が無いうちだ。害と感じるならば、私は動く。お前の持つ、私に対する害を、私は表明して処置する。
覚えておけ。だが、恐れるな。
マイナスかプラスかは些細だ。私を動かすものが、私の糧となる。

……やーっぱ、強いねえ。
焼き焦がれちまうっての、わかる気がするよ。

……ん? 怒ってないの?
何がだ。
それは、その、ヒナを、止められなかった事……
下らん。
咎めるのは罪悪感を植えるためだ。それは記憶に刻み、行動を起こすためにある。すでに行動を起こしている貴様には必要が無い。それだけだ。

えっ。個人的な憤りとか、そーゆーのも?
無い。

…………高目っちぃ!!
気が済んだらさっさと戻れ。貴様の仕事は弁舌家では無いだろう。
今は感謝の意思表明!
そうか。戻れ。
きゃふぅーー! ありがとーー! 高目っちーーー!!

良いのですか?

過ぎたるは及ばざるが如し。私には、言葉で充分だ。