「てめーが何をわかってようが、私のやることは変わらねえよ」
 鬼じゃなく天邪鬼。弱者のヒエラルキーを反転させるのが夢であり、弱者にたまに優しいが、だからといって我が身を犠牲にしてまで弱者を助けられるわけではない。保身第一。ある意味一般人。
 口調はチンピラ。でもどこか魔理沙っぽい。人の名前をなかなか呼ばないのは癖。フランだけはややこしいからと最初から呼び捨てだけど。それが誰かの逆鱗に触れたとか。
 死んだ魚の目。十日()で螺子曲がった。誰が悪いって紫が悪い。『幻想郷は忘れられたモノたちの楽園。時代の敗者の吹き溜まり。なれば、幻想郷の中の者は全て、あなたが変えるべき【弱者】ではなくて?』
 消耗したところにこの言葉が刺さり、しばらく活動に身が入らなくなる。その間は信じるものが無いため、己の信条に自信が持てずころころ意見を変える。本人曰くは「その時の最適を採ってるだけ」。
 かなり深く刺さってる。孤独→夢→元気(紅魔館らへん)↔生命あたりまで来てる。そろそろ生きてもいなくなるかな、という頃にフランドールに拾われた。
 「いいや違うね、幻想郷はすべてを受け入れる。強いも弱いも見境無しだ。全部が弱者だなんて言えるのは、てめーが絶対の強者だからだろ?その見え透いた余裕、ひっくり返してやる!」という呪縛解き放ちシーンはみとり編まで無いです。
 フランドール以下三人に対してはぬえ編ぐらいまで利用できる討伐対象扱い。その先は果たしてあるのか。
 癖は十日間で身につけた状況把握。
 「知ったことじゃないね。私は毎日十年後から来たつもりで生きてんだ」
 どんなに押しつぶされても絶対に戻ってくる。謎に主人公気質。
 大したことではないが、左の肩甲骨に傷がある。いつだろ……紅魔館のナイフから逃げ帰った時かな……

 彼女は本来過程を楽しむタイプ。世界をひっくり返すという天邪鬼の本質を元に、その結果にたどり着くまでの苦難を、苦悩を、苦渋を楽しむ妖怪。だからむしろ簡単にひっくり返せてしまったら困る。
 本人はこれは無意味で無価値で無生産と謳っているが、一応人のやる気スイッチ押すのがうまいという特技(後ろ向きを前向きに)と程々な危険思想と脅威レベルにより、下からは落ち込んでる時に気持ちを切り替えさせてくれる相手、上からは適度に緊張感をもたらす相手と認識されてるので精神面では有価値。妖怪は精神で出来てるので字面以上の価値がある。