「あなたのような混沌を極めようとする妖怪はまるで理解できないわ。何もかも混合させたものを最上と呼ぶのなら、その理想の極地にあるのは怠惰よ。何もしなければ全ての可能性は等しく混同されたままだものね。言い換えれば貴女よりも仕事をしない三途の渡し守のほうがよっぽど真理に近いということになるけれど、それはあなたの納得するところではないのでしょう?自己矛盾も甚だしいわよ」
 シアター・オブ・サトリン。心を踏み荒らす覚妖怪。
 昔ベッドで眠り続ける少年に出会ってからずっとこの調子らしい。いつか帰ってくると言ったその人を忘れないために口調を似せている純情さとりん。ただしおかげで悪口のキレが上がってより人が寄り付かなくなったとか。さすが十一点。
 ちなみにその少年はドレミー・スイートとよく会っていることを彼女は知らない。多分気づいたらコード使いに転職する。
 あくまでも「心を読む」なので、難しい漢字や外国語を出されると咄嗟に反応できないというどうでもいい弱点を抱えている。最近判明したけど地上だと死人の心も読むから疲れる弱点もあるらしい。
 好きな小説は最後まで三人称のまま進む小説。

 サードアイセルラーはその人ともう一度会った後。何故か口調が戻っている。理由は知らないけど。そういえば、その人話の長い人が嫌いらしいっすよ。