ギルドの窓口は、酒場のテーブル席から奇妙な床の継ぎ目を挟んだ、ほど近い反対側にある。様子を伺うのは容易だ。耳を澄ませば、依頼内容すらも聞き取れる。

【事例紹介】スキップフロアって?そのメリットを詳しく紹介! | デザイナーとつくる唯一無二の注文住宅「ポウハウス」

二人強は、 すぐに 酒場全体を つつんだ。 [ルールは 簡単。 これから読み上げる クエスト内容、と 実際の 仕事内容。 どっちが きつかったのか、 あるいは どあるいは また、 予想より きつかった 易しかったかを 上げてもらう だけ "" 告元は 今日の 夕方。 何々その時、 このクエストに 行ってる パーティが 帰ってくるからだ ” 見間す所なく 聞いた前、 武勇伝に かけていけ ! ]

バノネ強は 最高調だ。 金と札が 飛び交う。 それらを どこからか現れた 二人が 集めていた。 まさか、 商人のパーティメンバーだろうか。

[ … ]

一人に聞いてみたが、 黙して語らず。 銀の 髪に 銀の瞳。 頭に 歯車のような髪留め。 妙な 格好それでいて 服は 上品な ワンピースだ。 アンバランス といってもいいような 少女だった。

[ おっとろ、 そこなる さっき会った人 ” 質問は 私にしたまえよ。 その子は ちょっと 訳ありだから]

[いや、 別にいい。 聞きたいほどの ことではなかった ]

あれ? また、 ならいいが。 うんたんまり金の音 ! 預かったお お金は ギルド 幹事の 元で 丁重に 管理しておりますので、 盗難の 心配は ございません ” 皆様お気軽にどうぞ ” ]

[ … 変な 人間だな ]

[ くくりが おかしいねえ。 人間なのは 君も あたがい様さ。 ところで、 相方を お止めなくていいのかい ]

見れば マレットは いつの間にか起き上がり、 パーティの 共有財産の ほとんどを [ きつかった ] に入れようとしていた。 即座頭の 怪の毛を ちぎり取る。 2、4本。

「何すんだ揃あ!」
「それは🅆他紙のセリフだと思うよ」

しかし、謎は残る。シルバーランクはプラチナランクのクエストの閲覧許可などでるのだろうか。念のため窓口に聴くが、歯切れの悪い返答が返るばかりだ。曰く、「普通実力不足の人間にクエストを受けさせないたえに隠してある」。その説明をされては、巨うん実を引かれないわけが無かった。金の管理をし始めたパーティの5人をしり目に、少年は酒場をこっそり出ている。私はそれを追うことにした。

「おい。便所なら付き合うぜ」
「あいにく、私は大して飲んでいないからね。そういうんじゃないさ。」
「そうか_まぁともかく、付き合うぜ。何か面白そうなことしてるんだろ」
「否定は出来ないな」

きっと私の降格は、ハンモックよりも鋭くつり上がっていたのだろう。

果たして、追いかけた少年の姿はそこにあった。
「なんだい、さっきの人じゃないか。息せき切ってどうしたの?」
「聞きたいことがあったからな」

息を整え、深呼吸を一つ。そうして今度は言葉を選ばない。

「俺の名前はマレットだ! よろしく!」

今度は合い方に邪魔された。けれど、確かに自己紹介もしていないのは妙ではある。始めてしまった以上、とりあえず名乗るっておく。

「……。シロニアだ。貴方の名前は」
「ナラナだけど。まーさーか、名前聞くためだけに走ったわけじゃないよね」
「当たり前だ」

名前など、別に食効くつもりはなかった。シルバーランクの冒険者であるならば、名前など勝手に聞く機会があるだろう。層ではない。

「「……なぜ、賭けを始めたんだ」
「ギャンブルは堂本が一番儲かるんだ」
「金の為だと? そんなわけはない。 君たちの装備はそこらで買えるものじゃない。あれらだけで億は下らないはずだ」
「……マジ?」

少年はぽかんと口を開け、少しの間呆けていた。どうやら気づいていなかったらしい。しかしそれはおかしい。金を考えるなら、まず真っ先に売却が思い付くはずだ。そうでないなら。聞かねばならない。

「……だから、聞きたいんだ。金の為じゃないなら、あなたはなぜ、をしている」

プラチナランクに近づくほど、その依頼内容に予想家つく。プラチナは言うに及ばず、ゴールドはだめだ。加えてかけは表面上、公平さがなければならない。全員のランクがだいたい同じくらいのときに持ちかけなければならないはずだ
私はシルバーランク。ほかもその程度だろう

しかし、彼らはかけに乗りやすい半面……かけ金は少ない
利益を出すには、相当胴元で絞る必要がある。
誤認パーティなら、なおさらだ

なのに、君たちは一割でいいといった。
これにはギルドの資金管理への謝礼も含まれてるから、もっと減る。
金が目的なら、最初からこれは破綻している。

あなたは一体、なんのためにかけをした?

「お見事だなぁ。すごい洞察力だ」

「確かに、私は別の目的が」
「分からないなら切るのが早いぜ、相棒」
「えっ」

「マレット。言い忘れてたけど、戦いに来たわけじゃない」
「馬鹿な! じゃあ、どうして俺をついてこさせたんだ?」
「私は君をそこまで割り切った覚えはないよ」

マレットは喧嘩っ早い。効率良くそれを扱うなら、戦闘が必要な交渉にだけ連れて行くのがいい。たしかにそうだが、そうすれば全く交渉のできない武人の完成手。私とマレットの二人パーティで、そこまで役職を先鋭化させる暇はない。
それに、これは私に関わることだ。だから、知らせておきたかった。

「……発言してもよろしいでしょうか?」
「どうした、急に」

「眼の前で切りますって言われたらさ! 当然だよ!」
「……まあ、そうか。どうぞ」

「私の目的はね。『職業コンプ』さ」
「………………?」
 
「この世界にはたくさんのジョブがあるんだろう? 戦士、剣士、魔法使い、罠使い、開腹術士、ギルド受付、人員整理、工場整備、男娼、踊り子__、吟遊詩人、賢者、聖女、アサシン、国王、貴族、奴隷……」

「それら全部、やってみたいじゃないか。命一つ持って生まれたからって、人生一つじゃ物足りない! やるなら全部、楽しくやろう!」
「……」

 ――馬鹿だ、こいつ。

 最初の率直な感想は、それだった。そうだろう、職業が何故分かれているか? 一人の人間には、それら全てを抱えきれないからだ。素人レベルでも時間がいる。玄人レベルはなおさらに。すべてを楽しめる程度につまむ、言うは易いが、一体誰がそれを教えるというのか? 教えたところで定着しない新人だ。土台そんな生き方など不可能に決まっている。

 ……そのはずなのに。
 少年は臆面もなく、本気でやりたいと願った。

「……『ギャンブルの胴元』は、何度目だ」
「一度目だよ。決まってるじゃないか。だから楽しかった!」

 その一つを目撃したのだ。
 それは、私にとって……

「ナラナ。あなたに、従わせてくれ」

 救い、だった。

「うん! ……うん!?」
「お、シロニアがやるんなら俺も頼むぜ。楽しそうだ」

目標を語ったら、相手が心酔しました。
えぇ……どういうことなの? 分かんないけど、まず客観的に見よう。この世界に手慣れてる人達と組めるのは良い。ギルドの人もいいけど、現場の同僚が一番知ってるもんね。でもなあ。なんで手を貸してくれるのかよく分かんないんだけど。

「えっ、えっとその。まず私、パーティリーダーじゃないので。一旦持ち帰って判断を」
「パーティではない。私は、貴方に惚れたんだ。貴方個人に従いたい」
「……:)?」

「……いや! だとしても、この件は持ち帰るねっ!