*中庭に入る。
*ナイフを磨くレミリアの後姿
あら、どちらさま……?
+墓の後ろからレミリアと主人公を見通すカット
少し待って ちょうだい。
いま 墓参りが
終わるところだから。
+レミリアの手元
*磨き終わったナイフをそっと置く
これでいいわ
- 斜め後ろから向き直ったときに顔を映すように
*ぐるりと向き直る、墓には風が当たらない程度に優雅に大胆に
*いかにも夜の帝王みたいな自信たっぷりの顔
ようこそ、我が館へ!
-
レミリア視点ピント合わせ
私は…… -
さっきと同じカット
*驚きの表情に
……あ
……
*逡巡のあと、夜の帝王の顔に
*ただし優しさを残す
よく来たわね。
紅茶は
お好きかしら?
と、言いたい
ところだけれど……
残念ながら、
そういうわけにも
いかないのよね。
- 引きカット
今日は素敵な夜ね。
風は薫り、
鳥はささやいて……
こんな日は
おにごっこでもして
あそびたいわねえ……
……
何をするべきかは、
もう分かってるわね。
準備が終わったなら、
奥の部屋に来なさい
緊張しているの?
怖がることはないわ
花畑に
遊びに行くようなものよ。
覚悟は決めたかしら?
私?
私はもう決めてるわ
ずっとずっと、前からね。
*紅魔館の屋上に出る
*白い霧越しに、大結界が見える。
これが博麗大結界。
私達、妖怪を
守ってくれている
バリアよ。
……
……もし、
何か一つでも
やり残したことが
あるのなら…
あなたがやりたい事を
してきなさい。
やってきた やってない
(やりきった)
……そう。
それなら……
*レミリアが飛ぶ。
*霧が払われ、背後に薄く紅い月が見える。
遊びましょうか
不思議な光があたりに満ちる。
紅い月が結界の向こうから照らしている。
旅はついに終わりを迎える……
あなたは胸に、
夢を抱いた。
ニンゲンよ
あなた達に
逢えて
良かった。
さようなら