up:: 蓬莱人形フランドール説第二稿第五話
down:: 蓬莱人形フランドール説第一稿第七話

 妖怪たちの隠れ家に帰ってきたボクは、とても歓迎された。きっちり仕事をやってくれたことがよほどに好評だったらしい。ボクが倒した妖怪については、倒される方が悪いと言っていた。お前みたいなちんちくりんにやられるようならそれまでだと皮肉めかしていた。後ろでもっと私を労ってよと横たわった狼が言っていた。

 メアリーは早速次の作戦を立て始めた。レンが一人で考えた作戦でも上手くいったのだから、全部レンに任せてしまえばいいという声もあった。次はそういうわけに行かない、相手はメイですとメアリーは返した。

 その言葉に、皆はざわついた。近くの妖怪に聞くと、彼らはどうやら八雲紫という妖怪に言い含められていたらしい。メイには近づくな、と。

「けれど、もう二人殺したのです。そろそろ勘づくものが出てもおかしくない。その最たる相手がメイなのです」

 最初は殺せる隙が無かった。これ以上後に回せば、手痛い反撃を受ける事になる。今が一番ベストなのです。さあ、やりたい妖怪は手を上げて頂戴な

私が行く。

貴方が行くなら……うん、よし。作戦は決まったわ

スラリと手を上げた妖怪は、ボクを監視すると息巻いていた妖怪だった。結局他には誰も手を上げず、その妖怪が行くことに決まった。

左手
痺れ
顔しかめ

見取り図開き

「作戦は単純よ。レンは見取り図のこの位置にこれを貼ってちょうだい」

端的に言えば、彼女は周囲の光や音などを吸収する煙を操れるのです。
ただし対象は無差別。そのままだと彼女も見えなくなるでしょう。
そこでこの札です。これは妖怪にだけ見える特殊な光を放つ札だそうですわ。
お前が貼りに行けないのか?
そもそも警戒されていないレンが行くべき、というのが一つ。
もう一つは……
手見せ
この通り。八雲の品でも札は札、妖怪には害ある品物です。故にレンが必要なのですよ。この意味でも

……

光ってる

いつ用意した?
レンが来てからです。人間が来たと八雲に伝えたら、すぐに用意してくれましたよ。さすが八雲ですね

しかし妖怪が持てるようにするべきではないか?
八雲も大したことないな

仕方ありませんよ。博麗の札の調整品ですから。
おお、恐ろしいですねえ。かの八雲でも完全には制御できないのです。

……

要は妖怪に対する武器だろ?
それを持たすって危なくねえのか

ごっことはいえ退治ですよ?
貴女相手なら、これぐらいのハンデはないと。ねえ、ルーミア。

……そうだな

では、これにてお開き。
レンは二日後、それらを仕掛けてきてください。

自分の部屋に帰った。ドアに鍵をかけ、ベッドに座り込み、スカートをめくって足の包帯を見る。血は、乾いているようだった。

「……」

 ぺりぺりと包帯を剥がし、適当な箱に捨てる。そこから出てきたのは、傷一つ見当たらない肌だった。そこへメアリーから貰ったまっさらの包帯を巻き直す。その足はすっかり元に戻った。

包帯ポッケイン

真新しい天井がボクを睨んでいた。

つぎのひ

おきる
キレキレ妖怪たち
札はすべて持ち去られ、屋敷は暗闇の中
メアリーの責任も問われる中、屋敷へ走る

藍は出さない、そんな大事でもねー連中選んだし
このあと強大な妖力が出たときは流石に出すが突入はしない、それは流石に曲がりなりにも博麗の巫女になったアイツを無碍に扱い過ぎでは? 

頭ガブ
聡明に致命傷が入るのと同時にルーミア殴り

(僕の血じゃ……ない?)
(誰だ?)

(まだ生きてる)
(でも、もうじきだ)

殴りに行く

光もない、音もない、それでも風は、動きはそこにある
それと勘でなんとか

「……やっぱり来るのか」

音オン

「最初から、私は反対だったのだ。博麗の力を纏った、お前なんかを引き入れることには」
「何よりお前は……無自覚だ。ただ目の前を処理している。何をするつもりでも無いのに、何かをしている。危険すぎる」
「だから、紫に義理立てだけして逃げるつもりだったけど」

「こうなれば殺すしかない。すまない、メアリー、紫」

妖力すげーことになる。紫はルーミアの本気と誤認。
ここのせいで後でめちゃくちゃ警戒される。本気のルーミアを殺した恐ろしい相手として。

初手腹ガブ、致命傷
膝つき
早い
けどなんか向こうも止まってる

拳、取って投げる

「おいお前。何を食べたらこんな肉になるんだ? 粘土でも噛んだのかと思ったぞ」

「……食えないと面倒だな。裂くか」

腹狙い
躱してカウンター
止まらない、腹狙いの応用避け
避け、避け、間に合わず喉裂かれ、呻き

「ああ、妙に避けると思えば。音を出したままだったか」

音消え、痛みだけ
風を読んで躱し続け、急所だけは守る
完全な上の存在

音は無い、光も無い、
自分の心臓の鼓動も感じない

右腕の肘より先の感覚がない
額が割り開かれる感覚

手を引いて、顎に一撃
即カウンター、一撃が決まってたらおかしい速度
ルーミアがおかしいのか、わからないだけで本当にないのか

(腹、喉、頭。死んで余りあるはずだが……頑丈だな)

(時間をかければ、八雲が闇を祓ってしまう。急ぐか)

心臓

「殺した……」

奇妙な感触

「……?」

妖力噴出
腕を掴まれ、膝蹴りでへし折られる
妖怪だしさしたダメージじゃない

「……待て。いくら何でも、人間じゃない」

「人間でも、妖怪でもない」

「何なのだ、お前」
「君に言われたくないな」

喉を壊したのに喋ってる、しかも聞こえてる

「……聞こえているのか?」
「いいや。何だか、君がそう言う気がしてるんだよ」

猛攻、札を投げる
なんか通常攻撃も入る、博麗の力鍛え

「……得体が知れん。退くか」

天井穴から空へ、階登って叩き落とされる?
あるいはわかってる一人による罠?

「な……!?」

目まで生きているとなれば、闇に妖力振ってるこっちが不利

「逃がすつもりはない……か」

「目も耳も……仮に利かないとしても、私の場所がわかるなら闇の意味は無い。……そのまま、私を殺すだろう」

死ぬのか?

「……怖い」

「闇を収めるか……? いや、こいつの力を抑えているのも、紫を止めているのも、人間どもを入らせないのもこの闇だ。止めるわけにはいかない」

こいつはここで止めないと、これだけの力をその純粋さで外に出せば、永遠に妖怪は消え去る
妖怪による人間の力の精神的封印とかいう交通事故

「こいつは目の前を処理するだけの人形だ。退治ごっこ? 自分の可能性? 馬鹿め。目の前に成功が転がれば、お前は反射的に飛びつくだろう。お前の敗因は夢を見たことだ」

何でルーミアはここまでして幻想郷を守ろうとするのか? 自分封印を視野にって賢者でもやんねえぞ。それが死にたくないの延長線上であったとしても、それでこんな大胆なことができるやつが何で食いっぱぐれでここにいるしリーダー的な奴が他にいるんだ。

メアリーから聞いた。
キスメは桶を壊され、影狼は真正面から破られたと。

五感を奪うだけなら、魔法でも仙術でも、最悪この時代でも物理的にできる。

そんな大したことのないものを、能力と言っている。

尊大な物言いと闇を操る力。それで誤解されがちなだけだ。
ルーミアは強くない。
それは食いはぐれ、ここで餌を調達しようとしていることからも明らかだった。

怖かったのだ。
影狼のように強くない、自分が同じように正面から向き合えば、死ぬのではないかと。

逃げたかった。けど逃げられなかった。
殺すより他に、生きる手段はなかった。

今はまた違う。
こいつを今、野放しにすれば。死ぬのは自分だ。それが理解できる。

死ぬのは怖い。
だから、何をしてでも死なない方法を。

だから封印した。
たとえ賭けが外れても、死ぬのが怖くなくなるように。

幻想郷を守ることなど、考えていなかった。

封印かけるのは、キスメと陽炎の事例を突き合わせた結果見抜いたパターン性への全賭け

といって闇を解けば紫に締められる、というかここまでゆかりの足止めができるのに人間一人妖力で潰せないんです? 闇変形して首ざっくりとかさ。闇っつっても妨害特化かなにかなのか。

あるいは殺さざるを得ない程度の状況まで追い込めというオーダー。紫からルーミアへの信頼が高いルート。こいつならそこから完全に殺しに来たなら殺し返せるという信頼。あとこれルーミアの株が下がるやり方だし。いやそんなすぐやれって言ってないんだけど……
完全に殺しに来たなら殺して問題ないし、殺しに来ないなら来ないでなんか形を見せてくれる。そう思ってた。結構焦って勝負決めに来てる。まだ三回目なんだが。まあ元々イレギュラー巫女だから死んでも文句ないでしょ。
そこで強大な妖力を感じ、ああ駄目だったんだな殺しに行ったなルーミア、これをやるために早めに行ってためてたんだなとか思ってたら闇が溶けてあのざま。流石に困惑する。

これは分かりやすいが、それならそれで自分の監視すら届かないような闇を張らせるかという。仮に監視は通してたなら、異常察知してすぐ強制突入強制終了のはず。ルーミアは封印されず美しいは殺処分。
美しいが死なないとしたら、博麗の力の発揮を見て普通に巫女を継がせる方向になっておかしくないが。でもこれ博麗の力だけじゃないしなあ。そこも含めて経過観察で落ち着きそう。

妖力強くて監視弾かれるな、電波持たせればよかったなとか暢気
強制突入? メアリーにそんな力はないしここで紫バレ仕掛けるほどのことでもないでしょ。
でも監視はするべきでは? メアリーの役柄は監視だろ。ここだけ多忙の藍に押し付けるのもアレだし……とはいえ宥めながらじゃ監視なんてできないし藍ルート。

強制突入を藍が止めたら? 心臓貫いて生きてる時点で突っ込んでもおかしくない、というかルーミアに連絡しろ。闇そのもの、妖怪そのもののルーミアが負けるわけないから……

よく考えたら、妖怪ではあるけど妖怪の味方ではないだろうし妖怪連合って命だけは助ける程度の契約じゃねえかこれ。じゃなきゃキスメ助けるでしょ。じゃあ観察に徹して闇解けてから向かってもおかしくない。確かに美しいは強くなるんだが、紫からすればまだどうとでもなる範囲だし。強さが正面戦闘寄りなのはちょっと残念だし、そもそもレン自体が外のスパイであるのはもっとアレだけど。

メアリーは妖怪宥め、藍が暗中監視。放送はメアリーが闇を抜けることの証明になっちゃう。アリだけど何やるかわかんないしなあいつ……。
心臓抜いて生きてる場面を見た藍の報告、人外であることは知ってても妖力はめっちゃ弱かった、さすがに生命力に引き
双方の力が強くなるなら境界の場所は同じだし……

ルーミア救出はなし、レン死ぬかレンの退治の力を見るまで放置のつもり。そもそもメアリーとしては何も出来ない。紫としてもキスメを半見殺しにした実績から助けるとは思えない。それなりに目は掛けていましたが、死ぬならその程度ですわ。

よってルーミア、自力封印。死を恐れての白痴化を愚かと一蹴。それを退治と受け取り止まるレン。とはいえルーミアを下すだけの妖力を出していたのは見たので粉かけに行くのは行く。まだ紫よりは遥かに弱い超成長率。なので一旦おいといて、文書を見つけて読んではい詰み。

「光も、音もないのに……風か!?」

闇アプデ、風ロスト
変わらない
この時点で分が悪い、無限再生っぽいの持ちで結構こっちに入れてくる
ちょいちょい通常攻撃が入り始めてる、博麗の力を抑え込む都合上で妖力爆発してるがルーミア自身の闇のせいで全然気づかない

「……そうか、前提が違うのだ。あいつがただの人間じゃなく、博麗の巫女とするならば……」

妖力の直読み
戦うなら闇に大量に妖力割り振ってる今は結構不利
撹乱には有効のはずだが正確に読み切ってるので多分意味をなしてない

逃げて生き延びる勝算がほぼない、ほんとに殺すしかねえ
退治されたことにすれば逃げられる

「……だが、これを消すには……」

「……迷うことは無い。もう一度だけ……」

「捕らえた」

「……殺した、か」

「はや、く……」

「……お前達の盗み癖に、感謝する時が来るとは……」

 無邪気ばかりで世を渡れるはずがない。誰か一人は妖怪のことを知っていて、対策していたはずだ。それもそこらに出回るような市場品ではない。退魔師から奪った本物を保管しているやつが、一人は。その賭けに勝った。

何が退治ごっこだ。
何が自分の退治だ。
貴様は結局、こうなることを望んでいるんだろう。

何物にも縛られないという。
ならば今、縛るしかない。

自由な発想。自由な人生。
私はこの後のお前すべてを、私の命を持って呪う。

私はお前を規定する。
二度と自分で思いつくことの無いように。

逃げようとしても普通に撃ち落とされる。戦うにしたってこんなの脅威でしかない。光も音もマーカーも役立たずにした闇の中、ルーミアは聡明の退治計画に勘付き、それに乗って退治された事になる賭けへ出る。間一髪封印が間に合い、生き残るルーミア。十字架のポーズ。

こうまでして死にたくないのは、博麗の退治に惚れ込んでるから
死ぬならあれだと思ってる、退治ごっこで殺されるとか冗談じゃない

「……お前、誰だー?」

「ボクは……レン、だ」

殺し前、手を止める

「ここは?」

「……廃洋館だ」

武器をしまい、死体を見る

「私は誰だ?」

「君は……ルーミアって、呼ばれてたっけ……」

パイプ抜いて中身文書読み

むむむ

「何で私、ここにいるんだー? どうにも、よく思い出せない」

文書を読んでいく。途切れる。

「それにお前、なんでボロボロなんだ?」

「…………」

「おい?」

意識飛び、文書戻す

「……頼まれごとさ。もう…………終わった」

「そーなのか。じゃあ、食っていいんだな」

文書戻す
指差し

「君……のは、…………だよ。ボクは…………」

どしゃ

せっかく持ってきたのに、使えなかった包帯
ここで死ぬのだろうか
やることはまだあるのに

断続的に繋がる意識

寝てても起きてる、意識はある

別に倒れなくてもいい
ボロボロのまま処置を続けても
そもそもこいつ寝てない疑惑あるし
でも寝ないとこいつ正直村の方に後で向かっちゃう、ロウが死ぬ時間がない


ここの問題点は、派手にルーミアとほぼ相打った超危険成長率を処理しないのかという
文書入りのパイプを何とかして先に紫に読ませれば、生き残る可能性はある。

ルーミアが……負けた?

遺書
何か人智を超えたものに襲われている、それに対する全員の救命嘆願とそちらの不可解な戦術(一人に一人ずつぶつけること、全員殺してから分配すればいい)についての疑問と一つの可能性

救命嘆願については聞く理由が皆無、誰に操られてようと人間は食料
それこそ情報を持っているメイが生きてりゃ変わった
疑問のみ受け入れる

引っかかってんのは紫が侵攻者に事故とはいえ退治マインドついた人間を差し戻すかってことだけど。全てを受け入れるのが幻想郷じゃないんですか。
→でもそれ以上に幻想郷壊す天子みたいな奴はお灸据えるし
でもあれは自分でやったし

レンを従わせる必要あるの?
→こいつもムカついてる、こいつじゃないと勝てなさそうっていう利害の一致

でも報酬の話に悩み、そこで弾幕惚れの話をしたなら、あとで侵攻者スカーレットをぶっ殺す方向に行くの謎だ。本気で撃つ弾幕じゃないと美しくないみたいなアレか。紫がぶっ殺せって言ったのか。

あと上乗せ上っ面とはいえ、博麗得てから最初の判断をあっさり捨てるならなにか理由がほしい。いやさ、博麗の力で執着捨ててるとかなら分からんでもないが、このあともずっと弾幕ごっこ感覚で戦うからな。

この呪いがよほどに効いているのかもしれないが。

読者人気は?
→単純に押し付けるともう反発オブ反発。同意のなんかがあるか、あとでぶん殴れる相手でないと困る。あとは後からアドバイスに変化したりとか。
同意は操った相手、ぶん殴るなら紫以上に強くなるか反撃しない理由。いや後者だと紫が被害者になるが。アドバイス……歴代の巫女、自分自身の退治、普通の退治。引っかかりそうな単語はいくつかあるが……レンが今やってることと言えば妖怪退治ごっこで、その裏にあるのが目の前の処理とルール満たしで……巫女というルールは満たしている? それが分かれば、あとは巫女として目の前を処理するだけ? それが巫女の退治であるなら、レンはレンとしてのルールを満たして、レンとして目の前を処理すればすなわちレンの退治になる。何を当たり前の事をだけど。レンたらしめるルールとは。
ここまで道中実は人の指示しか満たしてない巻き込まレンだが、唯一自分の判断っぽいのとして退治ごっこがあった。好きにやれって言ったから。だからそのルール、じゃなくそのルールを決めるに至った何か。ごっこ遊び。嘘。模倣。レンたらしめるルールがこれなら、嘘として退治するのが、ごっこ遊びがすでにそうなんだが。何をごっことするのか、そりゃ退治だろ? 妖怪を殺さないことは退治ごっこの要件じゃないと定義したのか? じゃ何が要件だ、本気で遊ぶこと、美しさで根負かすこと? そうだレンはもともと最も美しいあの子だった。
精神折り、身体破壊、力の封印、そのどれにもハマらずにただ魅了する。そこに生死は関係無い。ただそいつの最期に見る光景が自分であれ。ルール満たし、目の前の処理、美しさ。本気でやらなきゃ美しくない。それでも消し去ることはできないから退治ごっこ。

ギチギチの防諜で博麗の巫女を閉め出さないとこっちが退治される?
いやでも人となりを見せるのは必要だろ。

起きる、博麗神社
手が一瞬見えない、瞬くと見える
障子が開く、向こうは軽い雨

「あ、もう起きた。ゆかりさーん」

ぱたぱた

やあ、メアリー

メアリー? この人は……

止める

初めまして、レン。私は八雲紫。この楽園の管理者よ。こっちは式神の藍
よろしく
軽く会釈、返す

どうしたんだい、今更改まって
真面目な話ですもの。それこそ、貴方の生死に関わるほどの
えっ

お祓い棒構え
レンも構え

今すぐどうこうというわけではありませんわただ意思確認をしたいだけよ順を追って説明するわね

レン下ろし、巫女構え続け

ふぅ

……あなたがルーミアを退治した時。私は、あなたを殺すつもりでいましたわ
札針構え

はっきり言って、あなたの成長は異常です。
今の貴方は、霊力も……妖力も、初めて会ったときとは比べ物にならない。
ちょっと力抑え

その成長を続ければ、いずれこの幻想郷にあなたの敵は居なくなるでしょう。
あるいは、博麗の巫女さえも……
その前に、と思っていたのよ。
棒は下ろす、でも握り込む

密偵であることは話さない
密偵であることはもとから知っていた、あの遺書について驚いたのは疑問を持たない自分自身だった
けどそんなこと話したって普段を偽ってたレンには分からない、だから伏せた

じゃあ、どうしてそうしないんだい?

あんた……!
藍が前に出る

遺書出す

こんな情報があったからですわ。

それに、貴方達は密偵でもあるもの。自覚は無いでしょうけれど。

密偵だって?

ええ。

貴方達は、自らの力でここへ来たのかしら?
広大な山の中で小さな穴を見つけて。
八人が住むのにちょうどいい廃洋館を探し当てて。
一週間もの間、森に住む妖怪達に、一度も見つからずにいられたというのかしら?

手を貸した者がいるのよ。自分の欲を満たす為に、かつ貴方達に気付かれないように。

それは君じゃないのかい

いいえ。考えてご覧なさい。
私の目的は、一貫して妖怪の手助けだったのよ?
人間を世話する理由はありませんわ。

つまり、ボクらを最初から手引きした妖怪がいた。

この楽園とは違う外部の誰かが、
楽園に密偵を放って調べさせていた?

そうなります。

……これで、私が殺そうとした理由は分かりましたか?

分かったよ。

紫藍説明会
巫女、妹紅座りしつつ同席

本当は殺すつもりだったこと、成長率の脅威、スパイ

「……しかし、止めにしました。そんな情報があったものですから」

遺書の返却

遺書
必要なのはまず妖怪管理者への脅し
管理者自体は一人ずつ来るのは流石に変というとこから導く

前略。

始まりは明確だ。
二年前、仕事に取り掛かるその直前の事だ。上海で異様な風体の男に会った。大柄細身、20代とも50代とも取れるこなれた身のこなし、色気すら漂わせる鋭い目。あれは僕等に向けて一言二言とよく通る声で語りかけて、それから踵を返してどこかへ帰っていった。追うこともできただろう、けれど僕等はそれを考えることも無く、彼が蝙蝠の大群の向こうに消えるまで茫と眺めていた。

いいだろう。お前達を選択する

それからの日々は、何かが変わってしまったようだった。
仕事はそれを最後に止め、身を隠すように海を渡り、この日本の山の中で慎ましく暮らし始めた。何かを命令されたわけでもない。ただ皆、ここに来なければならないという微かな焦燥に追われていた。それを誰も疑問に思わなかった。

この楽園に来て、今際の際にまで追い詰められて、ようやくそれに気づいた。まるで血と共にその何かが流れ出ているようだ、少しずつ明瞭な思考が戻っている。故に判る、この文書を最初に読むのは、きっと正直村の人間ではないだろうと。だからこれは遺書でも嘆願書でもない。あの男に連なる疑問を記した、単なる手帳だ。

なぜ、僕等はあの穴を見つけることができたのか。
なぜ、穴の向こうでは何一つ所持品に不備がなかったのか。
なぜ、サグリは単独行動を望んだのか。

なぜ、命を狙われたのが僕等なのか。
なぜ、あの女は一度生還したのか。
なぜ、宴を開くことができたのか。

なぜ、君達は全員で僕等を殺してから山分けしないのか。
なぜ、そこの女を君達は脅威と見ないのか。
なぜ、この問いは露程も脳を過ぎらなかったのか?

命などどうでもいい。
ただ、奴を暴け。

「ああ、これか。これがどうかしたのかい?」

眉一つ動かさず

「あなたは、これをどう思いましたか?」
「恨みと疑問を綴った、よくある瀬戸際の言葉だね。支離滅裂だ」
「ええ。人間が見るならそうでしょう。しかし、我々妖怪からすれば、これは一考の価値があるのです」

「あなたは妙だと思わなかったかしら? あれほどまでに警戒していたにもかかわらず、誰もが単独行動を選んでいったことに。正常な思考であるならば、たとえ効率を考慮したとしても二人一組にするわ。それは、山で暮らしていたあなた達なら分かるでしょう」

山の危険性、穴を抜けても変わらない
歩き慣れない土地、一週間でわかるわけもない
ただ、サグリのフィジカルはそれを補って余りあるが
ドウも子供で、インも臆病で説明はつく

ただ、最初は確かにちゃんと集団行動をしていたはず
サグリにもちゃんと人を分けて配置していた
なにをどうすればあのサグリがメイを説き伏せられるのか分からない、何があった?
というか自分も疑問を持たずに送り出したのは?

「度重なる失敗。偶然の連鎖。それを意図的に起こせる相手を、私はいくつか知っている。目下、それを絞り込んでいる最中ですわ」

「……つまり、私がそいつらをぶちのめせばいいの?」
「座っていろ」

「それで、この話とボクの殺害中止になんの関係があるんだい」
「この情報のおかげで、貴方達に頼みたい事ができたのよ」

「もし、本当に貴方達を操る誰かが居たのなら――そいつを幻想郷まで招待してほしいの」

「招待か」
「ええ。より厳密に言うなら歓待よ。貴方達にはその言伝をお願いするわ」

「ずいぶん幻想郷のことを嗅ぎ回ったみたいだけど……目的が幻想郷に来ることなら、私が拒む理由はないもの。ちょうど進めていた計画とも合致しますし」

「もちろん貴方達にもメリットは用意していますわ。私が酒や阿片を用意できるのは示した通り。今回はそれに加え、街で使える全員分の身分をお渡ししましょう」

「街の喧騒に包まれ、富と快楽にひた走る。悪くない余生ではないかしら」

「ボクは構わないよ」
「あらあっさり」

「ボク一人ならともかく、正直村の皆に頼んでいるんだろう。彼等がそれを拒むとは思えないからね」

「……つまり、他の方々が断れば」
「退治ごっこに戻るよ。彼女は、終わりを決めていない」

ふう

「ひとまず保留ね。じゃあ、残りの四人に話を通してきますわ」

ん?

レン単独、巫女追尾、三妖怪刈り、アサ死に、イン探し、アサ遺体消失、失意、復活、相談、ちょい修行、スカーレット判明、散歩、イン死体、帰宅、忘却。
忘却は念の為。だって十中八九キレられるし。

アサ遺体消失をレンがやればまあ妖怪が持ってったことになるか。人里まで持ってって火葬場へ。いやつけ入るスキ無く火葬です。
八人の正直者がサグリドウメイ|ロウケイアサ|イン先代なら、アサ切っても七人じゃね。よし、アサだけ焼くか。

ボクが通したほうが早い

貴方、まさかこの後に及んで正直村に戻るつもりなの?

いやいや無理でしょう。人死にが起きた後に、行方不明だった奴が帰ってくる。明らかにそいつが犯人じゃない

ふざけるな!

そいつを殺してくれないかしら」

「は?」
「殺すのかい」
「ええ。正確には代々の博麗の巫女と同じ方法……本来の退治ね。一切の慈悲なく消し飛ばして頂戴」

「……ねえ、紫さん。それは」
「座れ」

「それはできない。ボクはまだ、自分の退治をやり切ってない」
「いいえ。最早、それは通用しません」

「精神折り、身体破壊、力の封印。貴女がやって来たことは、全て歴代の巫女もやって来たことですわ。これ以上貴女は、貴女自身の退治として何を提示するのかしら」

とどまる巫女
秒で諦める、だって何も思い浮かばないし

すでに9,10が終わっており、残り二人
正直村の様子を見に行きたいが、レンがそれを気にするわけが無い

「なにもこれからずっとそうしろという訳ではないのよ。この一度だけは普通の退治を教わって、普通の退治をしてもらいたいの。経験は大事でしょう? その後は正統な巫女がやりますわ。それに……」

万一操った誰かがいなくても、自由を与える
これを入れられるような檻は幻想郷に無い

「そうか。ボクには出来ないんだな」

「引き受けよう」
「……即答ですのね?」

「だって、そう頼まれたからね」

「……賢明な判断ですわ。では、私はその下準備をして……」
「お待ち下さい紫様」

(こやつの『人間を害した妖怪を退治する』ルーチンが消えたとは限りません! 今貴女が人間を害せば、退治として追われるのはあなたです、紫様!)
(彼女を人間と見てはなりません。むしろ式神に近い存在でしょう。だからこそ、不用意な発言にはお気を付けて!)

「そうね。じゃあ私は、情報収集に務めましょう。となると残るのは……妖怪の一団と、正直村ね」

ここで9,10が終わってるなら、策がハマってロウの毒とケイの磔が終わってる
生きてりゃ一団が怒り狂ってるし、磔の犯人も謎に
いまアサとインしかいないはず、つまり磔犯人はアサかインとして、一団の怒りはどこへ行く? 正直村かメアリーかレンか。レンがお膳立てって話だから普通はレンだ。
そこへ強くなるために来る

「残る? どうしてだい?」
「えっ」

「本当の退治を試す相手として、丁度いいじゃないか。。紫、正直村の所まで送ってくれ」

「愚か者め。基礎を学ばずに実践するつもりか? 貴様はまだ、自分の退治がやりたいだけだろう。第一」
「いいわ、藍ちゃん」

「きっと見たほうが早いもの。……送ってもいいわ。けど一つ覚えていて頂戴」

「私達は、貴方がルーミアと戦い始めた時から、妖怪の一団にも正直村にも何もしていません。ゆめゆめ、忘れなきよう」

「待って、紫さん」

「私、ついていくわ」

「このレンって子が私より強いなら、私は正統な巫女としてその強さを知るべきよ」

それに、

「レンは基礎を知らないんでしょ? なら、移動の間に教えられるわ。ほら、二人共にご利益があると思うけど?」

ふふーん

「ボクは別にいいけど」
「ほら、レンもこう言ってるわ。どうよ」
「小賢しくなったな。誰の差し金だ」
「もうちょっと普通に褒めなさいよ!」

「……んー、まあいいでしょう。死なないでよ?」
「……死なないわ。死んでたまるもんか」

「それでは二名様、ご案内」

「今度はごっこじゃない、本当の退治を始めればいいだけじゃないか。紫、正直村の所まで送ってくれ」

藍はこの文書を……ケイに渡しなさい。こっそりね」

「集めた妖怪はいかがしますか?」
これは裏でやる、表でやると危ない

「あとは勝手に終わるわ。しばらくこのままにしましょう」

「それでは、明日から普通の退治の修行を始めるわ。今日はゆっくり休みなさい」

隙間消え

はぁ

「……居ない間に、何してたのかと思ったら……ほんと、自分勝手だわ」
「そうかい? ボクには、楽園を守ることに必死なだけに見えたよ」
「それが勝手なのよ。修行を始めるって、ここででしょう。私、ここに住んでるのよ? まず家主に聞くべきじゃない?」
「家主は先代じゃなかったのかい」

「先代は死んだ。なら私が家主よ」
「切り替えが早いんだね」
「当たり前でしょ。いちいち迷ってたら、殺されるもの」
「じゃあボクを叩き出すのかい」
「出来るならとっくにやってるわ」

はっ

「……違うわね。出来るようになれって事か。あー、藍さんっぽい」

「まあいいわ。明日からよろしくね、えっと……レン」

「よろしく。そういえば、君の名前は聞いてないな。何て言うんだ」
「巫女よ」

「? 役職は知っているよ。そうじゃなく、本名だ」
「捨てたわ」

「あたしは絶対に博麗の名を受け継ぐの。だったらそれ以外の名前なんていらないし、欲しくもない」

「だから、私はただの巫女よ。呼びたきゃ単に『巫女』でいいわ」

「君、強いんだね」
「あんたに言われると複雑ね……」

「じゃ、また明日」

「ああ、一つ言っとくわ」

「博麗の力は極めちゃ駄目よ」

「あたしが先に博麗になるっていうのが七割。残りは勘ね。これは、ただ鍛えて良いものじゃない。きっと戻れなくなる」

「……もう、手遅れなのかもしれないけど。忠告はしたわ」

こっちのルートだと、藍が向かった先でなんで人死にが起きてんだという。向かった時にはロウケイ死んでて、アサに行ったら倒れてたとか。だから誰なんだよロウのいう美しきピエロって。

日を空けたとして、なら混迷を利用しない暫定容疑者はただの馬鹿。
ロウを殺した相手。ケイ。なら部屋に鍵かけるほど動揺しない。アサ。まあありそうだけど美しいピエロとは。レン。妖怪退治に夢中なのでそんな関係ないことするか。イン。ありえる。藍。毒を使う理由がない。

だからインかアサ。

紫の興味はあくまで退治ごっこであって、正直村には興味無かった。
しかし自分が操られている可能性があるなら、こいつらを媒介にしてる可能性あるしぶち殺すのが早くない?
ところが操作上殺せないので、間接的に仲間割れを狙って毒殺したとか。まあまあ有り得る……か?
しかしながら、自分が殺したことがレンにバレればあっちに殺される。というわけでメイの書類を改竄、アサかインに妖怪避けとしてロウを毒殺するよう仕向ける。あとはレンが起きたあと、何食わぬ顔でロウに文書を渡すように言えば藍は察する。

ロウはまあいい、問題はケイ。妖怪の手助け無しでは殺せるビジョンが浮かばない。よしんば殺せてもただの磔なので餌提供。自分の用意したものしか食べてないから毒をそもそも仕込めない。
アサの字を装ってインに鍵開けと毒を連絡し、鍵開けと毒を紫がやってやらせればいい感じか。方法は指定してなかったけど磔ってやばない……? ここまでをレンが起きる前にこなすハードスケジュール。あとは適当にレンに不信感を抱かせてアサキル。

……待て、最後のインどうすんだ。自殺させることを完全に目算に入れてた?

起きてすぐは応対中。この間にインが毒を盛ってるのは想定外。これでアサが死んでいったとしたら、アサが見たブロンド巫女の幻影とは。起きたあとに巫女が調査に来るのは普通だが、それならブロンドなんて見間違えない。だからレンも呼びたいけど、そしたら死体を弔わない理由が……

巫女を呼ばない→ブロンド巫女で詰まる
巫女を呼ぶ→何故か埋葬されず残る死体

とはいえ死体だけどっか隠せばワンチャンある。……巫女の勘で見つからないレベルの隠し……? いやいやまだ未熟だけど……

巫女がついてこなきゃ済む話だが、こいつ求道のために名前捨てるレベルのガチだぞ。一瞬でもレンの強さがバレたらこっち来る。危ないから紫が止めろ。無力を教えるタイム。

妖怪を全員なぎ倒せば、巫女が洋館まで来る理由もないのでは? いやそこで世話焼きしない巫女なんて存在するのか? だって正直村は人間たちだ、守りに行くのが筋だろう。

このタイミングでレンも出ないという采配もないわけじゃないが、もともと退治の言い訳として使ってたし、博麗式退治といえど同じく練習に使い倒さなきゃってなってもおかしくないし。ただまあ、そこから妖怪と邂逅したところで、その妖怪が人間を害したかどうかわからないから退治しないとかになりそうで。
一方、レンが来ないならアサが見た幻影とは一体。ロウ死亡がそもそも毒を作るか持ってくるかのロスタイム分遅れてるとかか。そんなロスタイムの間に妖怪が来ちゃうんでそれはないですね。なのでレン覚醒前にロウ死亡は普通。
ロウにより妖怪避け、ケイが死ぬのはそのしばらく後とすればいいか。時間とったとしても次の日くらいじゃねえかな。しばらく見なきゃどんな言い訳だろうと怪しむし。つまりレン覚醒頃にロウ死体発見。
死体発見の日の朝ご飯に仕込み。アサが実は先死亡とか。いやねえな。
というか朝仕込みからそれなり時間立ってるみたいだし、ならロウの毒もそれなりかかるとして午後から夜までで死んで発見が次の日の朝くらいじゃないか。

夕方ロウ毒、深夜ロウ死亡、翌朝ケイ発見、レン起床。ここまでよし。
タイミングわからんけどケイ死亡と毒盛りプラスアサ死亡。
ロウ死亡からケイ発見の間に妖怪が来て食って恨みを買う。
ロウとアサは死亡直前にそれぞれ美しきピエロ、ブロンドの巫女を見ている
人を害さなかった妖怪はレンは退治しない
ロウ死亡以降に巫女が来る場合、死体を見つからない場所に隠さなければ火葬される、七人の死体を妖怪に持って行かせる以上火葬は良くない

死体を隠す場合、隠したのは妖怪一団ではない。一度毒を食わされたらさすがに他の食べ物もとっとこうとはならないはず。そんな殊勝な考えできるならここにいない。

元々ブロンドが巫女の方で、縁切り儀式と称して入れ替える。
それやったらむしろ紫との縁ができるので違いそう。
けどもともと名無しの巫女様の縁が薄いっていうのはかなり納得行く部分。

入れ替え無しの名前だけ移管は? レンという名前を巫女が引き継げば縁はこちらに来る。あなたを楽園の巫女……博麗蓮として任命する。
この場合博麗の巫女になんて言って説き伏せんだよ。前処理の禊にいろいろ仕込んでも博麗の力はそれをすり抜けるぞ。何も言わなくても博麗に任命するのなら従うだろうか……?

まあ縁切りはそれでいい。このルートだと巫女と一緒に行かないと感慨浅いが。それを見ないようにとどこかで散歩してろってなったならイン側にも行ける。ここでとっくの昔に死んだ首吊り死体を見せても構わないが、やっぱり死の瞬間に立ち会うのが一番くるよな。くるけどそれまでインをどこに保管すんだ。死体埋葬問題もセットでやばい。

隠蔽できるのは紫組とインくらいだが。紫はもちろんできるが、バレたが最後レンにぶっ殺される。だから何もしてないなんて但し書きを入れたんだし。とはいえ人間一人騙すのなんざわけないから平然と嘘をついても構わないが。そもそも死体になったからって取っとく理由がないわけで。契約はしたんだから妖怪一団にスグ引き渡せばいいだろ。インが死んだあとは自由とはいえ、一旦時間を置く理由がない。
インがやるには死体の隠し場所がない。数。数が辛い。ロウケイ+首飛んだドウ(サグリは行方不明)を隠さなきゃいけない。あれ、影狼さん食べてないの……? 影狼さん、まさか人間に負けて取られたんですか死体……? まあサグリは首飛んだまんま放置されてるし、この間に持ってかれたとすれば……それってイコール最初っからインが嘘をついてたことになるが。マジで誰も持ってかずにいるとは思えない。ご飯だし新鮮なうちに食べておきたいんだが。あとはメイだけど、これを取るならルーミアからだが。スキマニアミスか、もうすでに紫にインが捕らえられてて……後者はないな、正直者四人は残ってるはずなんだし、ルーミアと人間を一緒にしとく理由も、そもそも保護する理由もない。ガチニアミスでしょこれ。それができるなら影狼さんのほうが明確に首飛んでるしあり得る。

そこまで周到にやってるなら、なんでケイに死体を見られるまで放置した。本当に朝方くらいでようやく死んだのか? でケイに見られるわ部屋施錠されるわ警戒高まるわで散々だったから殺す。アサも毒で殺す。
いや違う、ロウは毒餌にしたんだ。でもドウの死体を回収してるならそっちを毒エサにすればいいのでは? 血が巡ってないから確実に毒が回らない? アッハイ。

最短時間でケイアサ殺す。朝までに一仕事、ロウケイの死体隠し。こんな短い間に来て噛んでいったのか……
アサを寝込ませ、さあ死ぬまで待つだけというところで巫女来訪。たまたま妖怪のヘイトが向かったので、そのスキに潜伏。アサは火葬場へ運ばれる予定だったが、その前にインを探しに行き(弔う気持ちなら、ここで十分だよ)、見つからず帰ってきたときにはリーダーが死体を持って逃げおおせる。
リグルへのヘイトがヤバイ。紫にあんだけやらせといて今更だけど。最後に七人の遺体を妖怪が持っていく以上、どこかで必ず奪取しなきゃいけない上にそれはインではない。するとリグルか退治したはずの二人になるはずなのに。二人の方だと巫女への自信破壊が綿密過ぎる。退治できてない、人間守れない、約束守れない。この巫女なら気にしない事もありうるけど、やっぱ博麗の巫女なんだから気にしないはないだろう。相当凹むぞ。まあレンが一番気にしてないんだけど……

インを探しに行こう。
アサをこのままにしていていいの?
アサは死んだ。インは生きている。優先すべきはインだ、そうだろう。
……そうね
ごめんなさい。後で必ず弔うわ

何も……何も、守れなかった……

そうかい?
博麗の巫女の本分は退治だろう。そして、それはやり直せるんだ。
妖怪はまだ、生きているんだから。

人間を守ることではない
本当に守ることなら、大結界をぶち壊して妖怪消し去るのが一番正しいし
それに思い至ってない可能性はあるが

あんた、意外と良い奴なのね
そんなこと言われたのは初めてだよ。

私、もう負けないわ。

おかしい。
いや絶対におかしい。この幻想郷において、ただの人間一人を、この八雲紫がまるで補足できないなんてことがあるの?

死の間際に能力を発揮する人間はいくらでもいる。にしたって、これは異常だ。予兆がなさ過ぎる。まさか、誰かが手引きしているのか? 八雲紫に匹敵するほどの誰かが、あの人間一人に……?

あれ待って。博麗大結界の成立が1884年。この時代はフランドールの出生期だから495年前。つまり博麗大結界は存在せず、あって幻と実体の境界程度。これの役割は幻を幻想郷に誘い最近増えた人間よりも妖怪を増やすこと。つまり、探すほどのことはなく歩いていけば幻想郷にたどり着けたはず。
おまけに幻と実体の境界があるなら、殺してまで吸血鬼を弾く意味が無いのでは。幻になりかけて困ってるのはあっちも同じだぞ。とはいえ狐とか狸とか妖怪の山みたいに幻想郷を狙ってるのは確か。でも妖怪の山があるんだから今更吸血鬼引き込もうが変わらなくね。どうだろ山あるかなって思ったが八ヶ岳が砕かれたのは神話時代でありそれを引き込んだなら神話時代からこの境界あったかあるいは情報として存在した山を境界で引きずり出したみたいな設定になって……
ともかく、全てを受け入れる幻想郷のくせになんか排他的。だから殺すほどのことはせず、やっぱ偵察をそのまま返したほうがいいんじゃないかな。偵察だから半分死んでても気にしないでしょ。何なら威圧の意味も込めて半分死んでる方が都合いい。えっ最速で全殺されてインしか残ってない? 捕まえなきゃ……

求聞史紀によると、五百年以上前に妖怪拡張計画が実行され、そのときに幻と実体の境界が張られている。495年前ならあるのは間違いない。となると妖怪の山も(神話時代に砕かれた矛盾はともかく)ある可能性は高い。やっぱ本来融和政策ですよねぇここは。たとえ紫が操られてたみたいな脅威であっても。向かわせたレンが勝手に殺したんですワタシシラナイマジ知らない何それ。

融和となると紫としては殺す理由無くなるし、レンと縁切りする意味もない。修行をつける義理もない。となると博麗の巫女を見て笑う理由も無い。よほど先代とそっくりだったとか? 実は今代も死んでてもう次代になってたとか? 修行を今代としてる間に先代が復職してて記憶失ってるとか? 最後はねえな、博麗の力を譲り渡したあとなんだから巫女として退屈な日々は送れない。
まあ冷静に考えれば自分の出自が妖怪だと分かって、それでも退治してこない博麗の巫女を笑ったのだろう。

七人死んでるので、自衛の意味を込めてちょっとだけ稽古付けるくらいはしてもいいんでない。少なくとも退治衝動を抑えるくらいには。というかまあ、一人しか返してこない時点でほぼほぼ交渉決裂もんでしょこれ。

スカーレット側からすれば、運命操作で死なないようにしてたのにわざわざそれを解除して殺して自分の息のかかったやつを戻すとかいう完全な舐めプ。完全な交渉決裂ですね。


レンが正直村を見に行く理由
もともと離れたのは、ふと墜落現場を見に行って巫女に頼まれ、紫が引き止めたから

そうでなくても、紫をも操作できる想定なら紫は殺せない?
いや、雑魚妖怪が殺せたあたり殺すのは問題ない。問題は情報が帰ってこないことだろうし。なので退治回避。

「尚更分からないな。楽園の管理者は君なんだろう。外部の妖怪が、楽園にひっそりと人間を送っていたんだ。それなら、君が取る行動は」

「殺害の他に無い。密偵にせよ、土産にせよ、ね。……けれど、ここまで聞いたのなら、貴方は感じないかしら?」

「個人の意志を捻じ曲げ、思いのままに操り、その理解も同意も得る努力すらせず、安全圏から情報だけを掠め取る。貴方は多少なりとも、怒りを覚えたのではないかしら」

「いや全然」

「えっ」

まだ単純ミスかもだし

「まだ理由もわからないうちに、感情で事を進めるなんて馬鹿のやることだよ」

「……ふふふ。確かにそうですわね。では、一週間ほど待ってくださいな。

如何によっては、

どの道、貴方の退治ごっこは私の戯れ。

理由を含め、さらに情報を集めてくるわ。それからもう一度聞くわね」

「その間はどうするんだい? メアリーが居ないなら、妖怪一団は瓦解する」
「適当に解散させますわ」
「なら、それまでぼくは何をするんだ?」

まず家主に聞くべきじゃない?」
「家主は先代じゃなかったのかい」
「先代は死んだ。なら私が家主よ」
「切り替えが早いんだね」
「当たり前でしょ。いちいち迷ってたら、殺されるもの」
「じゃあボクを叩き出すのかい」
「するわけ無いでしょ。第一あんた……私より強いみたいだし」

なのに一言も聞かないですいすい決めちゃってさ」

私だって、楽園を守ってる一員なのに。……まだ博麗じゃないけど」
「じゃあ、君はただの巫女なんだ」
「はっきり言わなくていいのよ!」
「ただの巫女じゃ呼びにくいな。けど、君の名前は聞いてない。なんて言うんだ?」

「……全員倒せばいいんじゃないかしら?」
「私の式にも敵わん巫女が。調子に乗るなよ」
「紫さん、ずっと思ってたけど、なんでこの狐は私に当たりが強いのよ」
「期待の裏返しよ。そうでしょう? 藍ちゃん」
「甘やかしはよくありませんよ、紫様。博麗の巫女はすぐ怠けるのです」
「先代と一緒にしないでよ!」
「ここで争わないで頂戴?」

咳払い

「……つまり、ボクらはその何者かに導かれてここに来た可能性が高い、ってことだ」
「理解が早くて何よりですわ」

「でも奇妙だね。それが僕を殺さない理由とどう繋がるんだい? 僕らは無自覚に使われている最も悪質な相手だ。ボクが管理者なら、すぐに殺すよ」

「私は、貴方達から三人ほど送り返すつもりでいました」

意味がわからない

「目的は楽園の宣伝。この場所、実は出来てまだ日が浅いですから。もっと妖怪を呼び込むのに、あなた達を使おうと考えていました。貴方達が密偵であると知りながら」

「……君は何を言っているんだ? 密偵に情報を持ち帰らすつもりだったのか」
「そうなりますわ」
「なら、」
「けれど、それに思い至ることは無かった。私も……感情に囚われぬ結論を出せる、式神でさえも」
「……」

「貴方達を操った相手は……この楽園に、もう一歩のところまで近づいている。その可能性があるのです」

「君たちの単純なミスではないのか」
「だからこその可能性です。両方の線で原因を究明中ですわ」

地図と写真

「フランス王国の怪物。スカーレット卿ですわ」

「つまり、この情報の男がスカーレット卿で、ボクらはそれに操られてここに来たってことかい」

「そうです。話が早くて助かるわ」

首を傾げる

「……つまり、私がそいつをぶちのめせばいいの?」
「座っていろ」

「尚更分からないな。楽園の管理者は君なんだろう。外部の妖怪が、楽園にひっそりと人間を送っていたんだ。それなら、君が取る行動は」

「殺害の他に無い。密偵にせよ、土産にせよ、ね。……けれど、ここまで聞いたのなら、貴方は感じないかしら?」

「意志を捻じ曲げ、思いのままに操り、その理解も同意も得る努力すらせず、安全圏から情報だけを掠め取る。貴方は多少なりとも、怒りを覚えたのではないかしら」

「いや全然」

「えっ」

「まだ理由もわからないうちに、感情で事を進めるなんて愚か者のやることだよ」

「最後の通りですわ。私は、貴方達に対しての対応に何ら疑問を抱かなかった。

一人ずつ殺す理由など、無かったはずだ。

キスメが予想以上に強かったのも……

……けれど、その失敗を何故他人に押し付けるのかしら?
疑問で終わる自分を恥じず、他のせいにしていては立ち行きません。
自らの過ちは自らで正すものですわ。

しかし……

『問わなかったのは何故か』

……疑問すら浮かばないより、
それは天と地ほどの差があるわね。

あなたを殺すことは簡単よ。けれど今は時勢が悪いわ。
私は操られている可能性があり、今代の博麗の巫女は未熟。私の見立てどおりとするなら、今この文書の男に対抗できるのは貴方だけ。だから、私はあなたを殺せない。
上手くやってくれたものね。

そして、私は情報を持ち帰らせようとしている。
それが危険な橋であっても、先手を取り戻す必要がある。

あなたの目的は、退治ごっこだったわね。

殺しかけたことから迷うかと思ったが、こいつのことだし殺そうとしただけで死なないと思ったくらいは言いそう
ルーミアは自分の封印をもって、「レンの描くルーミアの退治」を否定した。レンが描いていたものは? 闇を晴らすような光弾で埋め尽くし? それ影狼と同じじゃない? 傷つけるつもりはないからセーフとか。いやないな、だって頭狙いの致命を既で止めてるんだ。
闇祓いを封印で上書き、光弾で殴りかかるが直前で退治済みに気づいて静止。けど退治ごっことしては不完全燃焼なのですごいモヤ。しかし最後の到達点は一緒だったしまあ……
となると退治ごっこについてはYes

なら、妖怪退治を依頼したいのだけれど。
受けてくれるかしら?

もちろん

サンプル数を増やすため

……即答ですのね?

二、三人差し出して管理者側への印象を良くする
全員は殺させない、必ず情報を持ち帰る
装備は穴を見つけた時点で整ってるし、戻る程の不備もないと思わされる

幻想郷からすると、大結界の綻び狙ってやって来た偵察隊
どっかの差金というのは知ってるが、殺し切るほどの理由もないと思ってる
外に情報持ち出されるなら宣伝になるし、ある程度のリーク許す
博麗の力を接収しなかったのは、前任が死に後任が育ってない状況内でひとまずの代わりを務められそうだったから
でも正直村を見捨て、明らかに人間の守護者してないこいつにそれを贈るのはやばくね


操作ポイント
殺し切らないと、情報を持ち出されて侵攻されるがその可能性を無視
    実際後に吸血鬼異変を起こされるので、この判断は重要だった
博麗の力を紅魔館に接収される危険性の無視
    何者にも縛られない力とはいえ、幻想郷には縛られてるのだからそこを突かれると不味い
    まあこっちは博麗の力がマジで規格外なので心配しすぎだが
正直村を見捨てるようなやつを博麗の巫女に仕立て上げる
    外の人間だし……いや言い訳だよな、霊夢だって目の前の外の人間は救うぞ。すでに死んでたサグリドウはともかく、メイは完全に見捨ててないか。一応扱いとしては守ったことになる?
    前任が死んだのも紫の当てミスとかじゃなく、運命に従って予想以上にキスメが粘ったからでは?

メイから見れば、自身も何故か準備が終わってたりする謎がある
相手もなんかガバガバ
そしてそれは、あの日吸血鬼に出会ってからであると推察
あるいはレンのせい

レンが今の所無実なのは博麗の力を持つ限りにおいて明白
紫自身も操作されている可能性を考慮する以上、吸血鬼に直接対決はできない
レンを出すのが最適解
偵察隊を出すほどこちらを知らないはずなのに、いつの間にか正直村のメンバーを戻すことになっている
策がハマった可能性とか、偵察隊というより行動の誘発隊、博麗の力を欲している可能性
そこで何者にも干渉を受けないという性質を信じて送り出すしかないわけだが

送り出すのは必要なのか? このまま幻想郷で飼い殺せばいい。
だが侵攻をかけている吸血鬼は無視できず、自分は操られる可能性があるから出られず、ほかの博麗もまだまだ未熟。
いや他の博麗を軽々超えて信頼まで受けてるのは控えめに言ってバグ。他の博麗を育ててぶつけるまでの籠城防衛戦がセオリーでは? それ博麗が駄目だった場合の対策なくね? だからレンで様子見。その方法妖怪一団と同じだぞ。

色々聞かせてくれたのさ、スカーレット卿。ヴァンパイアハンターに押されているのだろう。そのための移住先として幻想郷が目に止まった。
それなら幻想郷としては大歓迎なんだってさ。

それは僥倖。すぐにでも移住を進めるつもりだ。
しかし、その前に片付ける仕事がある。

奴等は使節ではない。三人ほどでも戻ればいいと送った先遣隊だ。一人二人、死ぬのは想定内よ。
なんなら土産として一人二人は渡すつもりだった
歓迎すると言うならば、なぜその先遣隊が誰一人帰ってこない。
私の運命操作を破ってまで、なぜ隊を押し留めている。

? ボクはその先遣隊で

お前は違う。私が運命を操ったのは、七人の盗賊団だ。
誰かを犠牲にしてでも、一人は帰すべしとした。

お前は誰だ。

リン。
盗賊団を殺したのは、お前か?

調べがついているなんて、意外だったよ。
スカーレット卿。

スカーレット卿。ボクは君に感謝しているんだ。君の事は前々から知っていたんだよ、家の前で騒いでいる吸血鬼がいるって噂で持ちきりだったからね。でもそんな吸血鬼のおかげで警備が薄くなった。ボクは家から出ることができたんだ。言うなれば君は恩人なんだよ。恨む筋合いなんてどこにもない。だから僕の知っている限りの情報を君に渡そうじゃないか。

正直村が何人死のうと関係なかったのさ。僕を女として扱っていたアイツラにはずっとムカついてたんだ。怖くて手を出さなかったあの臆病者も含めてね。むしろぶっ殺す口実があって助かったくらいだよ。僕は女である前にそもそも人間だ。そうだろう?そう思うだろう、スカーレット卿。

意外かもしれないけれど、最後まで生きていたのはあの臆病者だったんだ。君に伝わるかはわからないけれど、ずっと背中を丸めて俯いていたあいつのことさ。なんの力もないように見えたあいつだ。実際なんの力も無くて、きっと正直村がなければどこかで野垂れ死んでいただろうね。けれど最後まで生きていたのはあいつだった。

スカーレット卿、君の一番の疑問を解消しよう。
『なぜ運命を操った盗賊団は帰ってこなかったのか』?
これに明確な答えはない。事実はたった一つだ、今回この操られた運命を破壊した手段は間違いなく『自殺』だった。
そう!自殺さ、最後まで生きていた臆病者は、最期に首吊り自殺を選んだんだ!そしてそれは成功した!信じられないことだろう?彼がそんな選択を選べるほどに勇気ある人間とは思いもしなかっただろう。けれど自殺だよ、スカーレット卿、君の能力は人間の自殺に敗北したんだ。

でもねスカーレット卿、僕の疑問は払拭されないのさ。彼はなぜ死を選んだのだろう?君の導く運命を辿れば、少なくとも一人は生き残れた。なにせ君はわざわざ密偵を殺すほど暇じゃなかったのだから。そしてその一人は彼になるはずだったんだ。
たとえ君の事情を知らずとも、そもそも運命に逆らうことには強い苦痛と疑念が伴ったはずだ。それを無視してまで彼は自殺を敢行した。苦痛よりも命を絶つことのほうが合理であり心理的な安心を得られる手段であると判断したんだ。誰が彼をそこまで追い詰めたのだろう?正直村は彼にとってそれほど重要な場所じゃない。いくらでも替えが利く集団の一つじゃないか。臆病者の彼にとって、自分が生き残る他に何を優先することがあるのだろうか?これもまた、明確な答えは無い。死人に口は無いからね。だから君の考えが聞きたいのさ、スカーレット卿。そのために僕はここまで来たんだ。

でも、今はどれもこれもどうだっていい。

ボクは得たんだ。どんな妖怪でも消せる力を。
けれどこの力を作った妖怪は、誰かを消すことを望んでいなかった。
それなら別の方法を探す必要がある。

探すには何をすればいいだろうか?
妖怪は考えることにした。幾千幾万、戦いをお膳立てした。
けれどそれでは見つからなかった。当たり前だろう?

新たな物を見つけたいなら、
まずはそれで遊んでみなきゃいけないのさ。

でもこれは強すぎて、並の妖怪じゃその前に死んでしまう。
自分が戦って、万一死んだら本末転倒だ。
どうしたものかと考えた、そこに現れたのが僕と君だ。

さあ。遊ぼうか、スカーレット。
何にも縛られず、自由に遊ぼう。

可愛そうな、スカーレット。
あなたがみなければ、運命は変わらなかったのに。

運命は答えを差し出す調光者だ。
誰よりも先に答えを教える、それが知られれば……

この時点で紫はどれだけ侵攻者を把握している?
5W1H
なに:スパイが潜り込んでいる、自分たちで殺せる範囲
!なに:スパイが何者かは必要ない、だってそこから尻尾掴まれるようならこんな巧妙な操作はしない
どこ:フランス(転移陣逆探知)、あれ東の山で二年過ごしてなかったっけ
だれ:スカーレット(疑いのうちの一人)
いつ:一週間ほど前から
どうやって:運命操作? とにかく謎の操作。洗脳の可能性あり。
なぜ:? 仮に直接問いただせば分かるとしても、向こうが話し通じるかどうかは賭けになる。いきなり操作されるかもしれない。

「だから、あなたを生かしたのです」
「話が読めないな。ボクに何か頼みたいのかい?」

「となると……レン。貴女には、私の仕事を手伝ってもらいます」

「ボクは退治を」
まだ自分で決めたルールに従いきってない

「精神折り、身体破壊、力の封印。貴女がやって来たことは、全て歴代の巫女もやって来たことですわ。これ以上貴女は、貴女自身の退治として何を提示するのかしら」

自分の核、美しさを見つける
でもまだ殺せない、退治ごっこ
自分が自分であるからこそ、今この場で『退治』として提示することは不可能と悟る
紫はまだ無意識のうちに『殺すこと』が退治として認識してるので、その未来を見せるような方法じゃないと納得しない、のに行き詰まり感を感じてる矛盾
退治ごっこに抱いた『何か』を、言葉にすることができない
ほぼ無関係とはいえ同胞殺しである退治に美しさを感じるって、まともな感性ならまず否定するからな
ルーミアは実はそこそこ近いとこにいたんだが、そんなこと以上にレンが脅威だったので言わなかった
レンがここで自分のやりたいことを口にすれば、こいつの代で命名決闘法案が定まる可能性あったが、そうはならんかったので。
というか、メイの遺書がこの辺言い当てて、それをレンが見てしまったが故に言わない選択をした可能性まである。
その矛盾に言及すれば、というか自分の核を口に出せば済みそうな話だが。なぜ言わなかった? 何か恐れた? 何者にも縛られないはずの博麗の力を持ってして、紫の言う退治概念に縛られるなんてことあるか? まだ修行してないから? 美しさじゃなく、核としてあの巫女への憧れっていう、一つ前で留まってるから? その憧れを放置するように退治ごっこを続けていくのか、みたいな紫の質問に首肯してしまった? 何者にも縛られないが、自分の考えに縛られてしまった博麗。

「そうか。ボクには出来ないんだな」

ルーミアに縛られた

「……だから、普通の退治を教わって、普通の退治をしてもらいたいの。それが私の頼む仕事よ」

「引き受けよう」

即答なんで?
→要請だから、という単純な理由

いざという時は凌辱してでも言う事聞かせようとしてたレベル(じゃねえと侵攻者に敗北する可能性濃厚)なので、ぶっちゃけ拍子抜け
そうじゃなきゃ怪我人に対していきなりこんな話しない
同時に達成不可になった目標が出てもレンは変わらない、と誤解するには十分だが。それなら紫が正直者を殺しに行ってもおかしくない。

「賢明な判断ですわ。では、私はその下準備をして……」
「お待ち下さい紫様!」

(遺書を無視するのもそうですが……こやつの『人間を害した妖怪を退治する』ルーチンが消えたとは限りません! 今貴女が人間を害せば、退治として追われるのはあなたです、紫様!)
(彼女を単なる人外と見てはなりません。むしろ式神に近い存在でしょう。だからこそ、不用意な発言にはお気を付けて!)

そうでなくても、紫をも操作できる想定なら紫は正直者たちを殺せない?
いや、雑魚妖怪が殺せたあたり殺すのは問題ない。問題は情報が帰ってこないことだろうし。なので退治回避。

「そうね。じゃあ私は、この情報の裏取りに務めましょう。藍はこの文書を……ケイに渡しなさい。こっそりね」

「集めた妖怪はいかがしますか?」
これは裏でやる、表でやると危ない

「あとは勝手に終わるわ。しばらくこのままにしましょう」

終わるに反応、質問

「正直村はどうなるんだい?」
「生かしておく理由はなくなりました。あちらに戻るというなら、私達とは敵になるわ」

というより最初から生かす理由ないんじゃ

侵攻者のスパイとして無自覚に使われてて、おそらく(紫が操られるレベルなので)解呪は面倒いか不可能。むしろ殺したほうがレンを受け入れる可能性が上がるので殺したい。でも操られてることを鑑みてここは一旦保留。レンやメイみたいなイレギュラーが含まれてない可能性は否定しきれない。その警戒は自殺で運命を超えるイン、警戒心のケイ、淡々と策を実現するロウ、不眠のアサが揃ってるのでまあ遠からず。
それ言うなら(人間として)フィジカルマスターサグリやギフテッドメイを抜けたのもあれだが、まあ初見殺しだから。ドウ? あいつどう足掻いても死ぬけど?

正直村を生かしたい?
まあ、それなら、一応貴方と一緒に送る方法があるけれど……

けれど意味があるのかしら? 悪いけど、貴方に頼む仕事において、それ以外は足手まといよ。それこそ私自身ですらね。
力を持ちすぎるのも、持たなさすぎるのも危ない
というか一人で行ってほしい、確定的に影響受けてないのレンだけだし
これを実験で確かめるには? グラビトンを見つけるようなもんだし無理では? 過去の自分を藍でエミュレートしてやっと?
一人で行かしたいならもう全部ぶっちゃけちゃ駄目? この侵攻者に対して行ってもらいたいって。一応レンがスパイを全うするシナリオもあるけど……普通知らされずに危険地帯に流されたら切れて報復するけど……そのための力もあるけど……完全にスパイを終えてからスカーレット卿を殴りに行ったっていいわけで。ただしレンが自発的に切れて暴力振るうかって聞かれると、ううん。

普通の修行で教えられるのは攻撃力だけよ。一撃二撃受ければ、そもそも妖怪相手なら絶命するのが人間だもの。防御なんて殆ど教えていないわ。
これは人間の守護者としての巫女と矛盾する

そうか

「それでは、明日から修行を始めるわ。今日はゆっくり休みなさい」

あたしはただの、修行中の巫女さ。

あたしは絶対に博麗の名を受け継ぐの。
だったらそれ以外の名前なんていらないし、欲しくもない。

博麗で浮いて存在消えるのが唐突だし、レン目覚め直後とかでちょっとやりたい。せっかく紫が本拠地公開したくなくて博麗神社に連れてくなんてしてるんだし。ちょっとダメージ残して少し安静にしろ。

紫さんは何も、ほんっとになんも言わなかったけどさ。
あんたも博麗狙いなのね。

分かるわよ、それくらい。

生意気。
このままずっと寝ててほしいくらい。

出ようとする

だったら一つ、言っておくわ。
この力は、極めちゃ駄目よ。

あたしが先に博麗になるっていうのが七割。
残りはただの勘さ。これは、ただ鍛えて良いものじゃない。
きっと戻れなくなる。

……もう、手遅れなのかもしれないけど。
忠告はしたわ。

9で見た美しきピエロとは一体。
最期に見た幻覚?

ただそれでも、強く出来るのはあなただけです。あなたは偶然博麗の力を手に入れ、偶然それに適合し、偶然我々はその力の鍛え方を知っている。ただそれだけだもの。
というか、レン。貴方が負ければきっと皆死ぬからね。
他の人間の鍛え方なんて……基礎体力くらいのものね。でも、そんなの自分で出来るでしょう。

それを望むなら、私達の元にそいつらを連れてきなさい。藍

この封筒には、開いた者にのみ見える『決行日時と場所』を書いた紙が入っているわ。これを開いたものにのみ、レンについてくる許可をあげましょう。ただしどうなろうが自己責任よ。それを忘れないで

正直村を生かそうとする向きはあるか?
インの時は退治の残弾として確保してたが、それは退治の実例を見せる必要があったから。それが無くなった今、正直村を生かす意味もない。現在の目的は紫から渡された、普通の修行と普通の退治。それに正直村が……前回は目的達成を障害になるから止めたけど、正直村を活かすのは目的達成のプラス(不確定)が無くなるだけ。これをレンが止めるか? あとは何だ、遺書……?

遺書に従い全員を生かそうとして、紫もそれを了承したとしたら、トントン拍子で終わってしまうわけで。すると面会→修行→出立になる。11及び12、下手したら9でも会いに来てるはずなので修行する隙間が無い。12-13間が実は結構間空いてるとかか。
というのも13で巫女に忘れられており、出口に向かっている以上、博麗の力の修行をこのあとしたとは思えないため。フランス徒歩旅行の間に修行する手もあるけど、紫がこいつを子飼いにしながらも外に出すモチベーションとして侵略者討伐があるので、そんなのんびりした旅は断りだろ。用意されてる転移陣なりなんなりを使うべき。

紫が全員生還を渋る場合。いくらレンが怖くても、正直村を殺すと情報の希少性が上がって入り込みやすくなる以上、殺しは常に選択に入る。
しかしちょうど人間を害した妖怪を退治すると言ったばかり。折れて普通の修行を始めるとはいえ、害と退治が解除された保証もない。生かす方に傾きそうではある。

それでも殺すなら退治ごっこを続けるべきだったし、むしろこれ以上殺さないこととトレードで首輪つけることを優先した感。

とりあえず面会→修行→出立。

しかし9で午後、10で夜中、11で朝、12で夕食なので少なくとも一日はある。レンはどうして全員に会えてないんだ。最小でも11と12にはいるはずなので、半日程度謎の空白が必ずあるんだが。12の夕食って、誰が用意したんだ? 

……………………
もしかして、何かしらの挨拶とかしに行ったわけじゃない? 例えば、妖怪の本性をどっかで思い出していて、強くなるために食べる、食べる為に会いに行っていたとすれば……
できなくは無いが、それにしては毒殺刺殺毒殺自殺と妙にクレバーだし毒殺だと食べられない。ルーミア戦後の博麗の勘でそんなバカやる気がしないので、多分臆病が先に気づいて布石打った。となると普通に食えたのは刺殺のケイだけか。
二人のうち一人をって言ってたのに、他の二人ではないレンが出て来て予想通りなんて言うか? かと言ってアサがやると、殺しに来たレンが誰も殺せない喜劇状態。もとよりピエロなんでそんな問題ないが。

問題は何故か一人ずつに、時間をかけて挨拶しに行ってること。半日寝てたとして9と10をスキップして、11のアサから12の夕食まで何してたよ。まさか乙女心で全然勇気出なかったとか言わないよな。アサで起きた出来事の研究とかも柄じゃないし、単純に臆病を見つけられなかったのか。知らない足音から逃げていくみたいな。あれ知ってるはずじゃ……?

メイの遺書を見たこと
それで生かすことを決めたこと
それを元に立てた計略、外への逆襲

協力しない場合も、もう殺しはしない
周辺被害が酷そうだし、ただただ外へ放逐する
協力した場合は富、快楽、身分を渡す……が、正直何を願っているのか分からない
レン、あなたは何が望み?

……ボクは……

最初は「ここにいろ」と言われた。
部屋が壊れたとき、「一緒に来て」と言われた。
「身長を追い越すな」と言われた。
「技術を学べ」と言われた。
「冷静であれ」と言われた。
「気を抜くな」と言われた。
「いい枕を探せ」と言われた。
「冒険しよう」と言われた。

ボクは、目の前からその命令を受けるようになった。
数え切れないほどの要請は、人よりもずっと、その目の前から生まれていた。
ただ与えられただけだった技術が、見えなかった要請を現した。

命令をすべて受ける事は、出来なかった。
ただ届く範囲にある物を。

ボクの内から生まれる要請など、重要でなかった。
どうして届く範囲以上を見なければならない?
それで目の前を受けられないなら、無視される要請がずっと多いなら。
ただの悪じゃないか。

あの力はほんの僅かな罅を入れた。
できる事が増えた、そう分かった。
満たせる要請は増え、無視される要請は更に増え。
ボクは、この力そのものを見ないことだってできた。それでも、見た。
真正面から受け入れた。他を無視した。

ボクはあの弾幕を見たときに、恋をした|嘘を吐いたのだ。
きっと力を貰わなくても、ボクはいつかこうなっていた。

そのボクが何かを望むなら――

「弾幕を撃ちたい」

「退治でもいい。見世物でもいい。ただ、ボクが、《《どうして》》あの美しさに惹かれたのか知りたい」

「だから、紫。ボクは君に協力するよ」

そういうことなら、順序は逆になりますわね。
私の要請には、修行が必須ですもの

「となると……レン。貴女には、私の仕事を手伝ってもらいます」

「ボクは退治を」
まだ自分で決めたルールに従いきってない

「精神折り、身体破壊、力の封印。貴女がやって来たことは、全て歴代の巫女もやって来たことですわ。これ以上貴女は、貴女自身の退治として何を提示するのかしら」

「そうか。ボクには出来ないんだな」

 うそつき
そういや巫女が決めたルールであって、自分が決めたルールは妖怪と合わせるくらいだわ。だからまだ簡単に諦められる。フリの可能性あるが。

「……だから、普通の退治を教わって、普通の退治をしてもらいたいの。それが私の頼む仕事よ」

「正直村は」
「生かしておく理由はなくなりました。あちらに戻るというなら、私達とは敵になるわ」
ここは聞かなさそうだが、読者には気になるポイントだよなぁ

「引き受けよう」

即答なんで?

「賢明な判断ですわ。では、私はその下準備をして……」
「お待ち下さい紫様!」

(こやつの『人間を害した妖怪を退治する』ルーチンが消えたとは限りません! 今貴女が人間を害せば、退治として追われるのはあなたです、紫様!)
(彼女を人間と見てはなりません。むしろ式神に近い存在でしょう。だからこそ、不用意な発言にはお気を付けて!)

そうでなくても、紫をも操作できる想定なら紫は正直者たちを殺せない?
いや、雑魚妖怪が殺せたあたり殺すのは問題ない。問題は情報が帰ってこないことだろうし。なので退治回避。

「そうね。じゃあ私は、この情報の裏取りに務めましょう。藍はこの文書を……ケイに渡しなさい。こっそりね」

「集めた妖怪はいかがしますか?」
これは裏でやる、表でやると危ない

「あとは勝手に終わるわ。しばらくこのままにしましょう」

「それでは修行を始めるわ」

この上のやつは良さげなんだけど、紫が何がなんでもこいつを制御しようと支配かけてるのが気になる。楽園は自由の場所だろ、支配はどうなんだ。いやでもそのまま放逐するとレンが紅魔館に渡りかねないって思うとこれくらいの粉はかけておくべきでは? でも負担掛けたら反発で幻想郷側にもつかなくなるのでは?

というかそういや紫は最初から何一つ要請してない。あくまで前任の巫女の遺志を汲んでこうだろうと言っただけ。そこから遺志を果たしていくレンが行き詰まり気味の退治システムへの新しい風として利害一致。なのでやたらとフォローしてた。つまり勝手に期待してた。この風が無ければ普通に接収してた。

今回ルーミアを助け無しに倒せてしまったことで、新しい風どころか幻想郷の妖怪の楽園としての側面を破壊しかねない脅威として認定。何かを感じさせるような新しい風はたしかにあったが、それ以上に脅威。
オマケに自身を無自覚に操作するほどの相手が侵攻しているという疑惑で、じっと見てもいられなくなる。この二つから導かれるのは、さっさと接収して侵攻対処に専念すること。

が、ここで妖怪賢者。脅威を侵攻者にぶつける謎ムーブ。操作されてる以上侵攻者>紫が成り立つはずで、ここでうっかり脅威が勝とうもんなら確実に脅威>紫になる。まあ幻想郷内でそうなられるよりマシか?
その上、侵攻者に脅威が下るリスクまで存在する。ここで脅威が侵攻者に育てられようもんなら、紫の格上が二人揃って幻想郷にやってくることになる。

この二つのデメリットを見て尚もそうするとすれば、紫がとんでもねえ臆病者である可能性くらいか。少なくとも紫よりも圧倒的上の可能性があるこの侵攻者に対し、持ち駒だけではほぼ積み状態。なので脅威を育てて侵攻者以上にしてぶつけるムーブ。それ教えられないレベルにするって言ってない? だから余裕無くて支配かけてた? 余裕がないというか代案が無いというか。断られたら単独話し合いくらいしか取れる手無いし。それが最適解なんだけど。

仮に移住目的で事を荒げるつもりはなく、人間送ったのも献上用途とかだったりすることを紫が知ったなら。

なんで人間送ったかって、情報兼食料用途だと思うのよ。
でもひとりが手違いで食べられなくなったから、情報要員として戻した。
外部から見れば何も違和感はない。
問題はそいつが偶然退治マインドに染まったことだけ。でもだからと戻さないわけにはいかないし。下手に触れたらこっちがやばいし。管理責任だぞなんとかしろ。吾輩も知らないのだが?

なんとか根回しして侵攻者と二人でレンを殺すムーブもあるが、スカーレットって実力差がわからない人間相手に不意討ちかますと思えないんだ……絶対正面からやるでしょ、よっちゃんのときみたいに。八雲の情報だけもらって正々堂々正面から倒すでしょ。でもそういやスカーレット卿はヴァンパイアハンターと正面からやり合わないくらいに丸くなってるからな……ここは戦うしかないってことで一つ何とかならないかな……

この根回しルートだと修行する意味はないし廃洋館に放逐な気がするが。するとなんで隠れてたのかって話になる。もう見つけられないレベルってことになるが、いくら何でも成長早すぎだろそれは。なんのフラグも説明も無いんだが。だからまあ、無いな。

プロット1を読み直すと、遊びルールベースで動いてる。
一方でこのレンは目の前処理特化。ルールもそのたび書き換えられてる。
でもそういや自分で退治ごっこルールは決めてたし……ルール決めたらその中で目の前処理特化? 博麗の力で壊れ、ルールを決められるようになった? そのルールにずっとずっと縛られる? それにしては随分雑に決めてた気がするが、このルールがまさか果たしきれないとは思わなかったのか。遊ぼう妖怪っつってたし、その妖怪が離散しちゃうなんてさ。
でもこのルールの下敷きは博麗の巫女の願いだし……途中でなんかいかれちゃったかな。


そもそも元盗賊今農民みたいな連中だが、別に身分とか求めてたっけ
身分がなくともこいつら二年東の山で生きていける程度の暮らしができるからな。交渉材料ってほどじゃない。
八雲の食客として迎えれば妖怪には襲われないが、その場合は博麗コースですね。
超特急で情報萃めれば元盗賊、富と快楽が出てきそうな気もするが。
アサ以外のこいつらの目的は盗賊やめた=安住であっても、それを操るスカーレットは移住故に情報持ち帰り。つまり移動が必要。まあそのうちフランス向かう用事出てくるようになってるけど……。今がその時と言われたら、まあ何も否定できないが。というかこの時代の陸路でどうやってフランス帰らすの? そういやノーレッジも拾ったはずだし、どっかの山間部に転移陣仕込んでるのはありそう。
結局メイの遺書で助かるのはレン一人、別に後ろ暗いことしてるわけじゃないし普通に返しちゃうって手は一応あるんだけど……三人死んでて威嚇としては十分だし……レンだけはまともに返せないが。こいつだけは幻想郷側か中立でないといけない。だって紫をしばき倒せる可能性があるんだぞ。悪用されたら詰む。……博麗の巫女が幻想郷以外の何かに縛られることがあるのだろうか?
というわけで、残り四人の命を助ける代わりに一つ仕事を頼めばいい……いやあどうだろう、こいつにそういう交渉効くって思わないだろ。だってもう二人見殺してんだぞ。特にドウは完璧に自分で陥れたし。四人の中にインがいるので通る可能性は一応あるけど。今更通らないって思うのが普通だし紫だってそうする……? 藍なら絶対そうするが紫はしない可能性はある。あー、メイの遺書に忠実な可能性があるし。
というか、最終的に四人とも死んでるからな。契約がこれだったら紫無能になるか悪人だが。そのうえアサが見たブロンド巫女が何なのか分からない。普通に富と快楽渡して帰せばいいんじゃないすか。

レンが持ちそうな願い。願いってそもそも未来で必要なものを手に入れるみたいなもんだから、ほとんど現在を生きてるこいつに一体何が必要なんだ。現状維持? もうすでに三人死んでて、一部手引きしてるんだから維持も何も無い。このまま退治を続けることが願いになりそうだが、それは紫が一番やって欲しくないこと。となると何を望むんだ……? やっぱり遺言書に従うのでは? となるとこれで死ぬ形を作らなきゃ。紫の保護下で毒殺、刺殺、毒殺、自殺が起きる可能性。どう考えても意図的に死なしてる。

レン、退治或いは遺言書。遺言書カスタマイズ、自分らの生存を望まずレンにこの後どうするかを他の人に聞け、と書いてあるような感じで。よく考えれば生存願ってもこっちから差し出せるもの何もないからな。

願いに従い聞きに行くレン。独断先行を許したくない紫。
一つ頼みごとを聞くなら考える紫。泊めた恩。

あるいは、これも罠なのかもしれない。
敵対者に無実を訴えかけるのだ。罠でなくてなんだというのか?

「人を襲う為だったよ。それはもう終わったから、今の君は自由だ」
「そーなのかー」

「それじゃ、そこの人間食べてもいいか?」
「良いよ」
「わーい」
「良くありません」

「レンー。こいつらは誰だ?」
「メアリーと狐」
「いいえ」

「私は八雲紫。この楽園、幻想郷の管理者よ。こっちは私の式神の八雲藍」
「初めまして」

「何かこいつら怒ってないか、レン」
「そうかい? ボクはただ、ルーミアを退治しに来ただけなのに」
「え? 退治されるのか私」
「退治されたのよ。……ルーミア」
「???」

そういやここに来るのに隙間ぶち抜いてるから、脅威度満タンだ。別にルーミアボコボコにしなくてもエグい脅威なのは変わらない。まあでもルーミアやられててしかもこいつ右腕壊れただけの無傷っていうのがやべえよ。
この部分はルーミアが独断先行した場合
そもそも雑魚だったこいつにルーミアが倒せたことについては……まあいいや、巫女の力を持ってることは見てるだろうし

「ルーミアの処遇は良いのです」

何で負けたのかという疑問はあれど、負けた事自体は特に
もともと博麗の巫女に消去されても問題ないくらいのを集めてたので

隙間落とし

「そこで仕留めた人間を食べてなさい。その後は、自由に遊んでいいわ」

「それより私は、貴方と交渉がしたい」

「まずは今隠した文章を、一切の償なく見せなさい」
「はい」

「……」

ゆかりが操作されてる可能性、自分たちの背後にいる存在の示唆、諜報部隊
これを全部速記、コードを知らなきゃ読めない
それを受けて全殺して確実にこいつを送り出す&厄介払いし、外を逆襲するプランの立案。一応裏取りするのでそれまで内ゲバ、というか妖怪一団が襲いに行っちゃうのでは?
聡明のことだし、全員送り出すつもりだったのかな。

「……? 藍、読める?」
「うーむ……一定のパターンはあるようですが。どこまでを一字と見ればいいのか」
「最小単位でいいわ。パターンはいくつ?」
「44です」
「なら総当たりでいいわね。対象は最初の二十数文字、まずは平仮名よ。意味が通りそうなものを抜き出しなさい」
「承知しました。……!? か、解読できました」
「これに書き直してちょうだい。確認するわ」

青ざめ

「……予想外ね」

「となると……レン。貴女には、私の仕事を手伝ってもらいます」

「ボクは退治を」
「精神折り、身体破壊、力の封印。貴女がやって来たことは、全て歴代の巫女もやって来たことですわ。これ以上貴女は、貴女自身の退治として何を提示するのかしら」

「そうか。ボクには出来ないんだな」

 うそつき

「……だから、普通の退治を教わって、普通の退治をしてもらいたいの。それが私の頼む仕事よ」

「正直村は」
「生かしておく理由はなくなりました。あちらに戻るというなら、私達とは敵になるわ」
ここは聞かなさそうだが、読者には気になるポイントだよなぁ

「引き受けよう」

即答なんで?

「賢明な判断ですわ。では、私はその下準備をして……」
「お待ち下さい紫様!」

(こやつの『人間を害した妖怪を退治する』ルーチンが消えたとは限りません! 今貴女が人間を害せば、退治として追われるのはあなたです、紫様!)
(彼女を人間と見てはなりません。むしろ式神に近い存在でしょう。だからこそ、不用意な発言にはお気を付けて!)

そうでなくても、紫をも操作できる想定なら紫は殺せない?
いや、雑魚妖怪が殺せたあたり殺すのは問題ない。問題は情報が帰ってこないことだろうし。なので退治回避。

「そうね。じゃあ私は、この情報の裏取りに務めましょう。藍はこの文書を……ケイに渡しなさい。こっそりね」

「集めた妖怪はいかがしますか?」
これは裏でやる、表でやると危ない

「あとは勝手に終わるわ。しばらくこのままにしましょう」

「それでは修行を始めるわ」

洋館に戻ったことを通知→
自分の部屋からメアリーにより拠点へ移動→
会議終了後、自分の部屋に戻る

 深夜。ボクはケイとアサと合流して洋館に戻ってきた。とうとうインと、それにドウも見つからなかったらしい。ボクも探したけどダメだったとメイに報告し、自分の部屋に帰った。ドアに鍵をかけ、ベッドに座り込み、スカートをめくって足の包帯を見る。血は、乾いているようだった。

「……」

 包帯を外し、適当な箱に捨てる。ベッドの隣の机に置かれた万年筆を掴み、膝に右手を開いて置く。万年筆の先を右手の小指に合わせ、ボクは一息に突き刺した。痛みが伝わる。構わずにぐるりと回しながらそれを引き抜く。小指の穴は、見る見るうちに塞がっていく。

「ふざけてるね」

 万年筆を引き出しに転がり込ませ、窓を三回叩く。見慣れた妖怪の影が映った。

「こんばんは」

 次の日。寝苦しさで目が覚めると、そこは真っ暗闇だった。窓の向こうも、部屋の中も、あまつさえ自分の手すらも見えない。それはまだ夢の中かと疑うほどだったんだ。

メアリー、と声を出して気付く。自分の声が聞こえない。これは、夜などでは決してないようだった。

手探りで扉を開けようとして、いつもより重たいことが分かった。扉に手を置いたまま軽く叩くと、向こうから叩き返されるのが伝わった。手の位置を変えながら叩き続ける。どうやら叩かれている位置はそれほど高くないようだった。扉を開ける。腕を掴まれる。手のひらに文字が書かれるのを感じる。

『ブジカ レン』

書き終わり、離れていく指を掴み返す。手を開かせて文字を返す。

『ダレ』
『ロウ ウシロ ケイ アサ メイ』

引かれる手のままに、ひとりひとりの手に触れる。確かに皆いるようだ。アサだけはその手が酷く震えていた。ケイの手に戻る。

『ミンナ』
『 アア』

少しだけ間を置いて、その二文字が書かれた。

『ニゲル?』
『アア マズ カンガエル』

ボクらは手を繋いで廊下に座ると、互いに「会話」を始めた。目も耳も使えず、次第に誰と話しているかも分からなくなる。それでも会話を続け、ついに壁に手をつきながら出ていくことが決まったらしい。ロウとケイの間で、

最初からそんなガチ闇張れるなら手探りでも一人ずつ捕まえていったほうが早いぞ。
だって音も光もないなら減っても気付かれないし。気付いても混乱が増すだけだ。
ドウ、レンかインの二人が不明な理由で消えればどうなる。
レンがいなきゃ手引きできないが、負傷してるので

結構不審な動きをしてるが、マーキング貼れるか?
いやでも不審な動きってすなわち個人の動きなわけだし、メイが否定するんだろうか。

さすがにメイ個人に仕掛けるのは難しそうなので、周囲の物体に貼り付け。妖怪だけに見えるマーキングを頼りにメイの部屋を破壊、メイを食い殺す。このマーキングをでかい巫術にしたりできるかもしれない。

ただ今更だけど、なんだこのマーク。周囲の闇を祓う札のカスタムバージョン?

臆病が自殺未遂、抜け出した美しいが止める、そのままバレないように帰還。突然の動きだったので止められず、退治対象が減るという理由だったので強くは怒れず。そこらの某に堰き止められずに目的を果たせるってことでもあるから。
しかしこのときの疑念により聡明が気づき出す。そこでルーミアで聡明を狙い撃ち。……ルーミアは狙って撃ったりできるのかって思ったけど、まあそこはマーカーを美しいに貼ってもらおう。暗闇の中にいるのは臆病大人びた警戒心聡明早起き。美しいは潜伏。聡明はすべて理解して利口に囮に。一応妖怪の美しいにもそのマーカーは見えるので、致命傷入った瞬間潜伏から抜け出てルーミアをぶち蹴り血を飛ばす。さしものルーミアもそんなんで返すわけ無い、というか美しいを警戒してたのこいつだし。ここで戦闘。

屋敷内潜伏、突入、


妖怪一団の解散とか……なさらないんですか?
元より三人程度を警告で襲わせるつもりだったのなら、こいつらが止まらない可能性も考えてセーフティを何かしら用意してる筈なんだが。毒人間食わせるのは外や幻想郷への不信につながるのでセーフティじゃない。
というかルーミアが気絶程度の怪我でもなく封印された時点でかなり不信では? 今度こそこいつらが先走って襲いそう。

正直村を全員殺すことが決まったこと、ちゃんと伝えよ?

自殺未遂を止めたことをゆかりが知らない場合でも、臆病がここでいなくなることだけはあり得ない。単独になったら妖怪一団が襲いに行くはずだから。いくらキレたと言っても人間、妖怪にいきなり勝てるようになるはずもない。ましてや人間のフリではなおさら勝てない。……よな? こっちは退魔の力もなきゃ妖怪の力も無くちょっとだけ勇気振り絞るだけの人間だぞ……? 逃げ切ることすら難しいぞ、万一逃げてもメアリー居るし。そもそも諜報なんだから逃がすことをメアリーが許すわけ無い。
だが臆病がいない方が毒を持ってくる時間とか幼稚な作戦とか色々話つくんだけど。これだとルーミアが先行して臆病を追いかける時間を削り……としても「もうすでに聡明にアプローチをかけてるルーミア」止めるのと「どこへともなく逸れた諜報部員臆病」捕まえるのと、どっちが大事かはわかるし。仮に優先順位があったとしてももう片方を藍に任せればいいだけ。
それに臆病がいるなら、誰がピエロに攫われたって言えるんだ? 臆病は何かの幻覚を見てるのか。やっぱこれ逃げ切ってしかも帰ってきてないか臆病……?

昨日はとても長い説教を受けた。一体何があってあんなところにいたのかとか。そうして話していくうちに分かったことがあった。メアリーはボクを回収したとき、インのことを確認していなかった。

貴方は……彼らを憎んでいたわけではないの?

なのに、彼らの死を手引きしているの?

……分からない。

……せめて、あと一人は落としておきたかったけど。
三人いなくなれば警告としては十分ね。

それじゃあ、レン。これからも――

大変ですゆか

あああああああああああああああああ何!?

ルーミアが行動を開始しました!

……!? 嘘でしょ!? 一人で動くなってあれだけ言ったのに!

屋敷を闇で覆っています! 監視の目も届きません、ご助力願います!

貴方は――今は保留! ここで待ってなさい!

三度も見れば、パターンが読めてくる。
隙間の崩し方も……

レンがインを助けた理由が気になる。メアリーも気になる。
ただ単に脆い縄を引いただけの可能性は微妙。元々人間を確実に食うためにメアリーが用意した廃洋館だ。自殺してくれるならありがたいだろう。現代でも妖怪用に外から自殺者調達はたまにしてるみたいだし……なので人為的に切られたほうがあり得る。
人間減ったら妖怪退治できない。

「やっぱりお前なのか」

「最初から、私は反対だったのだ。人間でも妖怪でもない、お前なんかを引き入れることには」
「何よりお前は……それに無自覚だ。ただ目の前を処理している。何をするつもりでも無いのに、何かをしている。危険すぎる」
「だから、紫に義理立てだけして逃げるつもりだったのに。殺すしかないようだな」

そうだ飛べば助かるじゃん。外に出さえすれば勝ち確定。そうでなくてもロビーがそこそこ広いし天井抜けてるんで何とかなりそうだが。少なくともルーミアが自分を封印するレベルまで行く必要はなさそう。何らかの方法で飛び去りを抑制した……となると結界術あたりが必要だし……他四人が結界術を修めてる筈も無し。早起き、大人びた、警戒心、臆病やぞ。何ができるんだよ。
投げナイフで撃ち落とせるレベル……なはずはない。ただのナイフ一本や二本くらい無視して飛べるでしょ妖怪なんだから。たとえスリ取った札や針であっても一つ二つではなあ。警戒してさっさと義理立てして帰るつもりなので、初撃で決めないと逃げる。ただ警戒してるから初撃通らないし、物語的にも初撃ワンパン二連続はちょっと。まあその前に二連脱走かましてる美しいも物語的にアレだが。なんで俺が話書くとどいつもこいつも病室送りなんだ。
これ飛んだ血は妖怪のじゃなくカウンターされた美しいの方では? そうなるとほうほうの体で逃げ出したのは美しいになるが。あいつ退治するときに逃げ出すこととか頭にあるの……? ゆかりが間に合ってルーミア回収したのでは?
ここで聡明が考えを書いた文章が血で床や壁に書き殴られ、犯人の存在がバレるとともに紫は背後にいる吸血鬼のことを推定。妖怪はルーミアの結末から疑念を懐きつつ、一人になった大人びた(警戒心による隠蔽)を食べに行って中毒になり全員逃走。お前らもうちょい考えろよ! まあ死人は出てないから……。焦って全員殺そうとしたが正しい気がする。けどそこで無命令で殺そうとするならなんで臆病のときは……まだ紫に信頼があったのか……?

ルーミア単独行動、聡明討ち取って紫に強制送還。もうメアリーとか言ってる場合だろうか。ここまでして一人ずつ殺してるのは、この無邪気集団を諜報に出してる奴の出方がわかんないからつつく目的だったが。それと妖怪が共同で動きたがらないこととか、人間を入れた以上はこうなるもんだと誇示したりとか、警戒心と聡明がマジで賢いこととかから慎重に。そしたらルーミアがぶっ殺しちゃった。そもそもなんの為の諜報なんだとか、そのへん気にする余裕が出てくる。
一方、闇が晴れて残った血文字を見て、背後の存在を理解する紫。歓迎すべき妖怪であると分かったので、これ以上は殺しません。むしろここまでの情報をまとめて持って帰れ。だったら強制送還でもいいのでは力を誇示する的な意味でも。黒幕の場所を解き明かしてそこにピンポイントで送り返すみたいなことしたかったんですか? そしたら内ゲバで死にだしたんだけど藍さん紫呼ばないと不味いっすよ。まだ背後にいるっていう可能性だけの話なんだろうか。
内ゲバで死にだしたなら向こうの責任だから……? 変に手だしたってしゃあない。もしくはこれできっちり全員殺しきって、責任全部押し付けつつ美しいを向こうに厄介払いするフラグ立てとか。……流石に両手ぶち壊して大怪我も負ってるこいつを殺すことくらい紫さんなら容易いだろう? 博麗の巫女を八雲紫が殺したっていうのがそんなに不味いのか? 紫、もしかして殺人処……
血文字の内容がよっぽどで、操作されてるやつ全員殺さなきゃいけなくなったんだろうか。だったら内ゲバに任せてる上に一日立ってるっぽいのはおかしいが。そもそもちゃんと内ゲバなんだよな? 毒薬持ち出してるっぽいし大人びたは間違いなくそうだが、警戒心の死に方だけが謎なんだ。紫さんガチで殺しに来てない? じゃあ早起きは。

そもそも内ゲバするくらいとどまるのが問題であって、臆病が帰ろうとしてるなら返してもええやん。例えば出口がなくなってること全員に共有されてたりしたら全員でスマッシュ内ゲバしてたよ。ここは運命操作の結果っぽい。二週間くらいは過ごしてほしい的な。なら出口を探そうとすらしなさそうだが。最終的に自殺するとことか、臆病は運命操作を貫通する能力でも持ってんのか。原作にレミリアの対抗騎馬とか……天の邪鬼が同じタイプですってくらいでは? 臆病は天邪鬼の一歩手前かなにかなの?

ここで紫の考えが……変わるか? そもそも桜の下に穴が空いてることとか紫さん把握してたの? 住むのにちょうどいい洋館があるあたり一応想定はしてたんだろうか。普通に人間招いたくらいの感覚じゃないかここのゆかり。聡明の推理がそこまで、つまり運命操作が紫をも動かせるということまでも到達していたのなら、美しい一人だけ残してこいつを紅魔館に入れ、対象をぶち殺すという方針にシフトしてもおかしくないか。
でもそれならさっさと自分が全員隙間で首飛ばせばいいわけで、早起きが見たブロンドの巫女は一体……? 美しいを巻き込んで全員ぶち殺す方針だったのか。にしては時間かけ過ぎでは? 屋敷ごと隙間にぶち込んで破壊してしまってもいいだろう。一人ずつ殺すことで、聡明の残した報告書か何か探してたんだろうか。もう口で言っちゃえ……と思ったけどこっちが操作される以上どうしようもないのか。
というか直接あってもないゆかりが操作されるなら、美しいも操作されそうだが。ここは浮けばなんとか。

誰一人逃さず殺すために、丁寧に一人ずつ潰したとか。操作をぶち抜いて全札するのに一人は自殺に追い込むための状況づくりとか。なるほどこのために臆病を残してたんですねさすがゆかり様。あれは警戒心が走り寄ってきたせいだから……

そもそも聡明の推理は僕らの中のピエロまでだった気がするが。脇道に逸れた思考に紫が気づいたのか。天才かよ。そういや血文字が残ってるなら正直村はピエロを吊り出すのでは?
暇潰しで推理を重ねてた結果、すぐにピエロに気が付く。今から死ぬ自分の代わり、何かに伝えるなら……血がかかった方向にいる美しいなのか。その場合気づいたピエロは臆病の方ってことになるが。まあ確かに美しいはまだ誰も殺してない……けど。血文字だとわかりやすすぎて血で潰されるんだよなあ。この直前はパーティしてたけど屋上でやってたんでかなり遠い。食器も片付けちゃったし。阿片パイプに突っ込んどくとか? ケイならまあ気づくけど、今まで一個も死体がないってとこからアヘンパイプを持っとくわけには行かないし、どっかに投げ込んだんなら宵闇妖怪が丁寧に潰す。音も光もないが、宵闇が見えないわけもないということで。
封印済みルーミア? 闇で飲み潰し、グダリながら殺す。じゃあなんでお前先行したし。それも含めて一人で殺しに行くという特大ガバなのか。いくら暗闇だからってこんなのに聡明が殺されるのか……? でもルーミア割と人食い妖怪だしな……でも出落ち一ボスでカゲロウ以下なんだよな……

一人じゃなく公認で殺しに。薄々感づいてた聡明を含めて闇で飲み、狙いをわからなくして聡明を潰す作戦。ルーミアも闇を見通せないからゆかりが立てた作戦にしては結構ガバいぞ行けるのか。

臆病が自殺未遂、抜け出した美しいが止める、そのままバレないように帰還。突然の動きだったので止められず、退治対象が減るという理由だったので強くは怒れず。しかしこのときの疑念により聡明が気づき出す。そこでルーミアで聡明を狙い撃ち。……ルーミアは狙って撃ったりできるのかって思ったけど、まあそこはマーカーを美しいに貼ってもらおう。暗闇の中にいるのは臆病大人びた警戒心聡明早起き。美しいは潜伏。聡明はすべて理解して利口に囮に。一応妖怪の美しいにもそのマーカーは見えるので、致命傷入った瞬間潜伏から抜け出てルーミアをぶち蹴り血を飛ばす。さしものルーミアもそんなんで返すわけ無い、というか美しいを警戒してたのこいつだし。ここで戦闘。一人妖怪の存在を知っていた警戒心の部屋から、札パクって頭に札結んで終幕する。巫女からスリ取ってる方がいいだろうか……実家から脱出する時にすってきた翡翠とかで。

囮になった聡明は自分が生きるとカケラも思ってないので、警戒心宛にアヘンパイプに手紙を突っ込んで残す。……だったら二人のうち一人を疑うのか? 一人ならありえるか。これにゆかりが気づくなら警戒心のもとまで手紙が届かねえぞ。警戒心と、襲撃者の頭脳役に宛てたダミーを用意したとか。うんやっぱ美しいの服に突っ込んだほうが早いわ。美しいに通用する命令を書き込み、警戒心に届ける。疑念抱いてもその気質は信頼するんで。これこのあと五人になっちゃうけど、警戒心に届くようにしてからゆかりの方に戻ればそれでいいのかな。

桜の下に穴を開けたのはゆかり。人間を妖怪側で分けるつもりだった。恐怖も食えてグッドとか思いながら。

闇が晴れ、二人はゆかりが回収。聡明のメッセージを伝える美しい。それで全てを理解した紫、危険性から紅魔館を潰す方針へ。美しいを確実に紅魔館に送るために全員丁寧に殺害する事を考える。あの、メッセはともかく伝わってないよ聡明。黒幕を殺せというのまでは分かったが、まさかここまで人の心ないとか思わなかったのか聡明。聡明は人の心を頼りにするのか、あんな美しいの完璧な使用法を思いつくくらいなのに。となると全殺が望みだった? それとも「あいつを倒したら、警戒心にこれを届けろ」しか頼んでない?

レンを紅魔館に送りだすのはゆかりに危害が来てるからか、レンが制御不能になる未来が見えたからか。

ここまで独立して動くなら、やっぱ退治ごっこ云々を妖怪と取引するパートいらない。いらないが、顔合わせして退治方法を探る物語的なパートは……いるう? 監視カメラ隙間でいいやん。

そうだ直で紫が殺しに行くと退治されるんだ。制御不能が予見される中、万一にも退治されるわけにはいかない。となると内ゲバ許容するわ。むしろ内ゲバ狙いで屋敷より外を封鎖するまである。
ただそうするなら制御不能を予見させなきゃいけない、つまりEXルーミアのスキを突いて頭に札を巻かなきゃいけない。こいつのどこにスキがあって、制御不能のまま生きて帰ってこれるんだ。ただでさえかげろーに利き腕壊してるのに、どうやって浅めの傷で勝って戦闘を続けられる? ルーミア封印した時点でゆかりさんは封印考えるよ。
だからルーミアに封印してもらうルートにしてたが、飛べよというツッコミが。やっぱバトルものは飛んじゃ駄目だって。組み合わせ科学が機能しねえ。

わかってる一人が見様見真似で作った霊術罠。なら、影狼も食らうはずだしな。聡明か警戒心か大人びたの部屋だけにそれがかかってるのが関の山だろ。だからルーミアの外出に寄与するとは考えにくい。全部パターン読み込んでジャンプ合わせて撃ち落とすしかねえや。もうそのうち飛ぶんじゃねえのこいつ……? でも紅魔館までは一応ただの人間でいて欲しい……飛ぶ場合はかげろーにガラス割ってふっ飛ばされたのを、空中で押しとどまって殴りに行く感じで。

単純に出ようとすると風読まれて殴られる
後引くと困るのでカウンターが入るより早く物陰に隠れ……バケモンでは?

札を手に取り、一回壁に隠れて効果確認
効果を認めたら、闇を縮め美しいにぶつけつつ札で自身の力を消して脱出
このときの札を落とさないよう頭に巻いた時点でリザレ、

聡明と手を組めば多少のやべー事もできる。ただそれやるとルーミアは速攻で殺しに来るのと、レンがそれを特に止めにいかないことが問題。残せて一言二言、文書も送らなきゃいけないのでそのことだけ言って終了してしまう。

単純じゃなく殺す
随分気に入られているようだが、お前は人間だ。妖怪の餌だ

わざわざ聡明が残ったのは、対抗策があることを知ってて用意してたから
それが札
となるとこれをカウンターで貼って……いやピエロに気付いて動揺してる瞬間だけど。間に合う、これ?
「こいつをあれに結んだら、警戒心にこれを渡しにいけ」? まあ出来なくはないかな。その後は好きにしろ、でなんとか。
これで札を手に入れて、ルーミアに突撃
そもそも仕事終えて逃げるとこなので、まずそれを止める

……巫女と死に方一緒だな。
言葉無しで、例えば普段とアヘンパイプの持ち方が違うとかで伝えると……ルーミアに対して強くならない。それでもぶち抜くから制御不能なのかもしれないが。

そろそろ問題がわかんなくなってきた。問題はルーミアが札貼って逃げるだけの理由。メアリーの気に入りとはいえただの人間だし殺せばいい。ゆかりと共謀してる説は、別にしてもしなくても義理立てして生かしっぱなしにする選択はできる。けど殴られてんのルーミアだし、ほかも割と考えなしに動いてんだからお前も普通に殺しに行ってもいい。そうなると美しいが殺されない理由は成長速度がおかしいからだが……表の理由でいいからなにかほしいよな。
せいぜいが殺されない程度で、ルーミアが逃げるレベルにはならない。その最後のひと押しを一体何が踏み出させたんだ。プレイヤー特権だと流石に陳腐というか、小説的じゃない。それやるなら最初から仄めかさないといけない。
……この闇が霊力を吸うなら、抑えられてた妖力がすげー事になっちゃうのでは? 

あなたには今、三つの選択肢があるわ」

「このまま正直村に戻るか」
「幻想郷に帰化するか」
「もう一度外に出るか。……この場合は、代わりに私の仕事を手伝ってもらいますが」

「ボクは退治を……」
「退治はどこでだってできるわ。幻想郷は言わずもがな、外の世界も減り始めているとはいえ、依然妖怪は跋扈している。それに今から頼む私の仕事だって、妖怪退治なのよ」
「ただし今度は殺してもらいます。退治ごっこでは意味が無い」

「それなら、外だ。

「心を折るのはいい。治る怪我をさせるのもいい。けれど、封印は余りにも大きな代償が過ぎる。それに、私は見た。ルーミアは自分自身を封印していた」

「何故か? 封印を解けばわかる。けれど……ルーミアは馬鹿だが、愚かじゃなかった。その情報を私に伝えない理由が何かあったはずだ」

「代理屋だよ。ルーミア、君の仕事は終わった」

「そこに死んでるの人間か? 食っていいのか?」

「良いよ。ただ、ここは人の家だ。外で食べたほうが良い」

「わかったぞ」

反対に偽情報を掴ますのに美しいが結局最適。

切り口には記憶があった。

臆病、覚醒
毒探しと縄梯子
聡明、大人びた、警戒心、早起き、美しいを妖怪が暗闇へ運ぶ

三日目
暗闇、聡明だけ置いていって臆病の助けで脱出
聡明は臆病を疑い留まる
後で美しいの方に矛が向く
妖怪、聡明を殺す
殴られたくないので、契約破って逃げる気満々
人間みたいに馬鹿じゃないんだ、一度見ればわかる。あれは駄目なやつだ。
上手く嵌めて聡明が残ったところを食い、暗闇に乗じて逃げる
けど殴られました
臆病、妖怪を察知
美しい、メアリに回収される
疑われ半端ないしそりゃ