言いかけた。俺を置いていくのか、と。
けれど言わなかった。
それは俺の勝手な都合だと、分かっていた。

それに何より、
旅立つ彼女らが、あまりにも美しく。

壊したくないと思った。
その輝きを、失いたくなかった。