いいですね。それでは、「ソロプレイ向け」「やや高難度」「ローサイエンスファンタジー世界観」で動的キャラクターカードが徐々に浮かび上がるような騒動シナリオ案を出してみます。まずは冒頭+初期セッション構成+主要 NPC 案(仮カード状態)を出し、それを軸に進行できるようにします。
もしよければ、この案をベースにあなたと一緒に調整/拡張できます。
シナリオ概要(仮題)
「暴走炉の黎明(ろめい)」
世界観前提(調整用メモ)
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古代文明の動力炉(オルタ・コアと呼ばれる装置)は、エネルギーを生成するだけでなく、精神波動を媒介して異能回路と共鳴する性質を持つ。
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多くの街道施設・鉱山・ギルド拠点がこの炉の近傍に立地しており、暴走や共鳴異常が都市機能を脅かす。
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古代遺構・回路基板・思考素子(人工知能的断片)などの残骸が散在し、それらを扱える者は重用される。
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技術・魔術・異能の混交領域で、過去実験による危険性や副作用が残っている地域もある。
騒動の種(発端)
ある鉱山都市「アルビドゥス」は、周囲の鉱山採掘設備と街の動力供給網を、近傍にある “遺構動力炉(オルタ・コア支部)” に依存していた。だが最近その支部炉が原因不明の揺らぎを起こし、夜間になると異常放電や共鳴ノイズが発生。
近隣住民には幻覚・混乱現象が出始め、採掘設備も故障事故を起こしている。
都市当局はこれを「暴走炉事案」として技術者・異能者を募集し、ソロのあなたに調査・封印・制御・選択の使命を与える。
あなた(プレイヤーキャラクター)は、遺構制御・探索・対立交渉を経て、最終的な決断をすることになります。
目的:暴走炉を封印 or 再制御 or 解体、関与勢力を取り込みつつ、被害拡大を防ぐ。
難易度を「高め」にするためには、以下要素を盛り込みます:
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制限時間要素(ノイズ拡大が時間とともに進行する)
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複数勢力の干渉・裏切り可能性
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謎解き・罠・異能干渉障壁の存在
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資源・補助アイテムが限られている
初セッション構成案(導入 ~ 第一接触まで)
以下は第1~2セッション程度を想定した流れと、キャラクターカード要素が少しずつ明らかになるトリガー案です。
セッション 1:導入と初動調査
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導入モーメント
– あなたはカルヴェナ市議会(または鉱山管理ギルド)から依頼を受け、暴走炉支部へ向かう輸送船に乗せられる。
– 船内で通信異常、設備ノイズ、軽い幻覚症状がプレイヤーに発生(ここで「精神ノイズ」の種を撒く)。
– 船員・護衛との会話で、炉の揺らぎ被害、近隣住民の苦情、探索中に別勢力が動いているらしい話などを得る。 -
最初の接触
– 支部炉周辺の外郭施設(監視塔、センサー網、補助発電施設など)に到達。
– 各施設に散らばる NPC 探索者・技術者・傭兵部隊と出会う。協力を申し出る者、警戒する者、対立を示す者がいる。
– NPC 交流・交渉を通じて、最初の印象・仮の肩書・仮目的が見えてくる。 -
初期探索
– 外郭施設の入口調査、警報回路解除、補助回路調査、初期ノイズ源の検出。
– 調査行動(知識・技術判定)によって、NPC の補助能力やあなた自身の仮スキルが明らかになる。
– たとえば、補助発電ユニットが異常共鳴していること、制御回路が断片的に崩れていることが発見できる。 -
トリガー:ノイズ拡大と時間制限
– 一定ターン(あるいは探索の遅延)ごとにノイズが拡大し、幻覚発作や機器損壊リスクが上昇。
– これにより「早急な行動を迫られる」プレッシャーを演出。
この時点で、あなた自身のキャラクターカードには以下要素が仮定的に埋まっている状態とします:
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名前・通称(仮名)
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所属(依頼元機関名)
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仮肩書(異能技術探究者/炉技術者見習いなど)
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初期印象スキル(例:機械改造知識がある/異能ノイズ耐性がやや強そう、など)
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モチベーション仮設定(「依頼を成功させて信頼を得たい」「研究データを得たい」など)
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制限リソース(持ち物:制御器具、探査器具、治療薬少量など)
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初期状態:ノイズ耐性・精神安定値(仮値)
ただし、能力値や秘密・目的・背景の詳細はまだ未確定とし、探索・交渉を通じて更新可能にします。
主要 NPC 案(仮カード状態)
以下は、初期段階ではまだ不完全なカード情報を与える形での NPC 案です。進行で少しずつ肉付けしてください。
NPC A:バルド・クラン
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通称・肩書:鉱山保全隊の隊長補佐
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印象:実直な感じ、鉱山住民を気遣う発言が多い
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仮モチベーション:住民被害を最小化したい
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仮スキル印象:機械修理・保全系に強そう
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未確定要素:かつて何か因縁を持っていたか、別勢力と関係あるか
NPC B:イレーナ・フェル
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通称・肩書:流浪の異能探査者
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印象:神秘的、冷静だがどこか影がある
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仮能力印象:ノイズ感知、異能干渉に強い可能性
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未確定要素:なぜこの遺構に関心を持っているのか、本当の目的
NPC C:セリン・モグレル
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通称・肩書:技術ギルドの若手技術者見習い
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印象:理論派、少々口数が多い
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仮スキル印象:回路解析・制御理論に詳しそう
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未確定要素:ギルド内派閥、契約・秘密関係
これらの NPC は、第一接触~探索中に交互に登場し、対話や行動を通じてカード情報が更新されます。
例えば:
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あなたが B(イレーナ)と協力してノイズ源を探したとき、彼女の異能ノイズ感知スキルが具体的に発揮され、そのスキル値・限界がカードに追加される。
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A(バルド)との交渉で、彼の家族がこの炉の暴走で被害を受けたことが明かされ、彼の「トラウマ・弱点」がカードに登録される。
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C(セリン)の所持アイテムの一つに古代回路断片があり、その回路の出自を調べることで背景情報が追加される。
中盤以降に想定されるドラマ要素とカード更新タイミング
以下は中盤〜終盤で起こしうる展開例と、それに対応してキャラクターカードがどのように拡張されるかの案です。
| 展開ドラマ | 更新されるカード要素 | 例 |
|---|---|---|
| 他勢力の襲撃/潜入妨害 | 忠誠関係・敵対フラグの明示 | B(イレーナ)が別勢力の密使であったことが明かされる |
| 秘密契約の暴露 | 隠し契約・裏交渉関係 | C(セリン)はギルド派閥の密約者で、遺構利権を狙っていた |
| 裏切り・選択 | 目的変化、信念修正 | A(バルド)は最終段階で住民を守るため封印を選ぶか、制御を選ぶかの苦悩を見せる |
| 異能暴走・共鳴発作 | 状態変動(精神・耐久・異能過負荷) | あなた自身または NPC が共鳴過負荷で一時的に能力低下、記憶断片発現、幻覚状態など |
| 最終決戦 | 能力・装備・限界突破情報 | 各キャラクターの最終能力・スキル限界・潜在特殊能力(例:古代回路との共鳴同調能力など)が明かされる |
| 余波・再定義 | 背景補完・未来の意志・関係最終形 | NPC 間の関係が再定義され、目的の再整合性が確定。キャラクターカードの最終版が完成する。 |
難易度を上げるための工夫(ソロ向け調整案)
ソロで難しさを感じさせるが歯ごたえを残すためには、次のようなギミックを入れると良いでしょう。
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資源枯渇管理
回復手段/補助器具/探索機器などを使いすぎると枯渇する。使う優先順位を考えさせる。 -
複合的障害・妨害
ノイズ干渉、電磁嵐、異能妨害結界、機械暴走トラップなどを複層的に組み合わせる。 -
タイムリミットと進行ペナルティ
ノイズ暴走進行が時間で定常的に悪化し、被害が拡大する(発生ターンごとに被害判定を行うなど)。 -
“不完全情報”・偽情報トラップ
NPC からの情報には真偽混合。誤誘導や裏読み要素を入れて選択を悩ませる。 -
強制選択・代償付き能力使用
強力なスキルや異能は代償(疲労、耐性ダウン、精神消耗など)を伴う。 -
分岐エンディングと失敗分岐
完全成功以外にも部分成功・犠牲エンドなどを設け、ソロでの“最善策”を探る面白さを出す。
もしよければ、最初の 1~2 セッションの模擬セッションログ形式の展開案も書きましょうか? それを見ながら最初のキャラクターカード作成を試してみるのもいいかと思いますが、どちらにしますか?