「やはり私の性に合わない」
「二度同じことを言わせるなよ、クロロギ」
「殺せ。二度と光など見れぬように」
悪のプラットフォーマー。平気で人殺してるし、ナカリア外だったら普通に裁かれるレベル。裁けないからここに落とされたんだけど。
科学者あるある、本人の戦闘力は低い。ナカリアは自衛のための戦力を身につけることが入街の必要条件なので、彼女はかなりのイレギュラー。ただ、移動装置が完成してからはトップの戦闘能力へ。
行動の大目標は元の世界に帰ること。この大目標はかなり苛烈に存在し、そのためなら殺人だって厭わない。けど大抵の場合殺すより雇用したほうが楽なのでそうしている。敵を味方にしてこそ一流のリーダーよ。
秘書として九路々帰、七篠、六角、五良木、三波、一罪を雇っている。三交代制。執事は九路々帰のみ。一罪の罪は知っているが、正しく扱えば何が起きるわけでもないし、詳しく突っ込むと思想にかぶれそうなのでやめた。
もともと高層の住人。二年前まで。そこから異世界転生の体で低層に落とされた。高層では普通に小5やってた。えっ、こんなメンタリティ普通じゃないって?
そりゃそうだ。こいつ元から手段で目的選ぶけど、決めたら躊躇いはないもん。そして目的が大きければ大きいほど楽しいと言い切る人だもの。つまり目的をどう達成するのか考えて実行することが楽しくて仕方がない人。正しい方向に向かえばこれほど努力の天才もいないのだが、もしもほっといたらこの星を滅ぼすのが一番大きい目的だと言い出しかねない。実際異世界落としされる前は大統領になりたいと言って被選挙年齢を無理矢理引き下げたり(後で戻した)していた。
というか、そもそもなんでそこまで元の世界にこだわるのだろう?
怒りをコントロールするため。そのままだと本当に怒りに任せ星を破壊しかねない事に自分から気づき、三波に頼んだ。正直込めるものは何でも良かったが、ある程度怒りを利用するために帰還を選ぶ。強い感情は味方だ。
好きな言葉は車輪の再発明。
『楽園』なので、
楽園であるために。
そうあり続けるために。
捨てられるのは当たり前だった。
それに憤慨して帰ってきたところに絶望を与えるまでがワンセットの刑。っていうのは艇教の話。
だからこそ、楽園に入るのはある一つのスタートラインであるという艇教。
ちなみにこの世界、描写されないだけで結構な頻度で人が死んでるので殺人自体はあまり問題ではない。人が死んでるのにあまり気にする様子が無いナカリアそのものは問題だけど。ま、まあ一応ここ覚悟してきた人しか入れない紛争地帯みたいな……ならなんで発明家が集うんだろう……生死の境のほうが捗るとか? インスピレーション湧いたりとか? だから他人と関わる機会がめっちゃ増えたりとか? ふーん。
なお最終的に死ぬもよう。心残りを好き放題吐いて死ぬ。もしかしたら未来は変えられるって証明のためだったのかもねってクロロギさんは言ってた。
何の話かというと、ゴールが決まっていること。彼女が元いた世界には、十歳になるとある立て札を立てる習慣がある。
それは未来からくる自分に向ける道標。先が見えずに不安なら、先を見られるようにすればいい。もうすぐ死ぬ人間を過去に送り、自分自身に殺させることで未来を確定する。死に方すらも自分で選ぶ自由度。
これが気に食わなかったのでどっかで死のうとは思ってた。
嘘。心配させないための。
「この私が考えていたかどうかはわからない。だが、少なくともここにいる私は死にたくないと考えている。」
死後、本名が判明。最初はカタカナでモトクラキリナ。あとから漢字で索冥桐名。さらにさらに最後で麒麟の一角を担う者として格が上がっていく。
下層に落とされ、何が自分に足りなかったのか探し続けている。だから目的なく手段を学び続ける少女。多分メインこっち。
地味に鼻が利く。
触った金属を変形させる力。バネ式拳銃とねじり金属棒で大体戦う。どれにしても力は少女並みなのでそんな強くない。っつーか金属叩きつけた程度じゃ傷つかない人間が多すぎる。
しかし途中で塊をそのままぶつける質量兵器したり、鉄パイプを変形させてぶっ刺して遠くの金属を変形させたり、変形させ続けられるようになったり捕縛球を作れたり鋼糸で操ったり。土の変幻が強い。
最終的に金属量制限を土の力で撤廃する。どれにしても土の力が大きいのであんまりやりたがらないが、そも金の力があってこそだと言われて考え直しかける。
戦ったら戻す。それが結実のケジメ。
乗り物が無理。自分の意志と関係なく自分が動くことが無理。でも金属の塊と一緒にいられるのでイーブン。
より強く、「固定」する。
私は、何をも恐れない。
記憶する。
スカートを固定云々。
発展を望む割に能力が発展を否定して結実させる。
全包囲射撃、固定、蜘蛛の巣、凝縮
鋼糸
円柱
綱捻り
グリッド
壁登り丸鋸