up:: Kanakuro_Boushi
up:: Soa

音が、空っぽの頭に、ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ響いて響いて、私はそうだ、この音に許された気がしたんだ、刺激を受け取るだけの意味を感じたんだ、それが私の存在理由になった気がしたんだ、この音にかき消されていく考えが、記憶が、人格が、生命が、それは消すだけの価値を感じたんだ、価値あるものを消した私は価値ある存在だと感じたんだ、それに意味なんてない、取り込んだわけでもない、私は何も変わらず、受け取ったのはただ0だけ、そんな0に、価値なんて、なにも、何一つも、ありはしなかったのに、どうして、私は、私は…………