「このダンジョンは私以外も出入りしてて、その度に魔物は殺されるのよ。昨日を覚えてる魔物なんて、皆消滅したものだと思うじゃない」
「初心者がお前が脅した数を全部殺せると思うか!?」

 レーザーの発射地点を見る。それは大きな神像の口の中だ。そこにある何か

「でも私が居なきゃ、裏口の場所が分からなかったでしょ。それに裏だろうと本当は魔物が寄ってくるわ」
「猫イラズの仕事は果たしたってか? 」

「今日の私は対話する気だったわよ。それを反故にしたのはあっちだわ」

仕方ないわ。物だけ持って帰りましょう」

私は敵が居なければ歩けない。
だから、最も好きな貴女にこそ。
私の敵でいてほしかった。

どうして、敵でいてくれないの。
私は、それじゃ……