ここはプププランド。今日の天気は晴れのち晴れ。青と白があきれるほど平和な国を覆う。そこに地上の紅葉を添えて、彼女のキャンバスの世界はさらに広がっていく。
 
 一見すれば単調とすら思われそうな色の連続は、彼女の手により現実を写し出す。今にもキャンパスから抜け出しそうな程に。
 「暇なの」
 キャンパスが喋った。
 「暇なんだ」
 「そうだよ、最近平和になってほかの星に行くことも少なくなったじゃない?」
 「うーん、そうねぇ。」