ごきげんよう。
忙しそうで
なによりですわ。
…
あなたに 聞きたい
ことがあるの。
救いようのない悪人は
真人間になれるかしら?
努力は誰にだって
平等にチャンスを
与えるのかしらね?
ふふ……
質問を変えましょうか。
……あなた、
『死』を感じてみたい?
それ以上
進むのなら……
きっとあなたは
後悔することになるでしょう。
しょうがないわね。
悪く思わないで、
フランドール・スカーレット。
やっぱり、私に
約束は
似合わなかったみたい。
今日は素敵な
一日ですわ。
氷雨が瞬き、
曼珠沙華は咲き誇る。
こんな日には、
あなたの様な存在は…
美しく
残酷に
この大地から
往ね
ユカリ - ATK 0 DEF 0
最弱の敵。
1ダメージすら 与えられない。
いずれは倒れるはずだ。
攻撃を続けろ。
*戦闘前攻撃。
*残機制だ。
考えたことはない?
どうしてみんな
最初から必殺技を
出さないのかって。
*ナイフを振るう。
*ヒットするが、0ダメージ。
まさか、私を殺せるなんて
思ってないわよね?
夢と現実の境界が
曖昧になっている。
あらゆるものが消え、
揺蕩い、
また現れる。
そして 唐突に
全てが 始まりへ戻る。
知ってるわよね?
だってここはもともと、
あなたの夢だもの。
*命が削れるのを感じる。
あなたには
度し難いでしょうね。
ある日突然、
何の対策も打てないまま……
何もかも皆、消滅する……
それを知りながら
生きてゆく気持ちなんて
私はようやく諦めたわ
もう、楽園を維持する
理由なんて無いって
ようやく思えた。
だって、もし
結界を修復できたところで……
すぐにまた ここに
戻されるのでしょう?
記憶を消されて。
だからね……
正直言って、
今は何をする気にも
なれないわ。
これも単なる、私の怠惰の
言い訳かもしれないけれど。
それももう、わからない。
でも、これから先、
何が起こるのか
分かるのなら……
もう、何もしないで見るなんて
できやしないわ。
まあ、それは、さておき……
あなた、ほんとうに、
武器を振るうのが
好きなのね。
……
ねえ。
私にはわかるわ。
あなたには真実の心の欠片がある。
正しいことを望んだ、
あなたの心があるはずよ。
……私たちは、
もしかしたら……別の
時間軸で……
友達、だったんじゃ
ないかしら。
ねえ、答えて。
私を覚えてる?
もしも覚えてるのなら……
こんなこと、全部
忘れてしまいましょう?
その武器を置いて。
そうしたら……
私の仕事も、とても楽になるわ。
そう。
それがあなたの
答えなら……
もう、後戻りは
させないわ。
実は私、あなたと
友達になろうとしてたのよ。
境界が曖昧になるのは、
誰かが不満を
感じてるせいかもしれない
……ってね。
だから、不満を解消すれば
それももとに戻るかもって
思ったの。
さあ、それならどうしたら
その不満は解消できるだろう。
美味しいご飯。
面白い話。
素敵な友人。
……そんなわけないでしょう?
そう、あなたは決して満足なんて
しやしないのにね。
いつまでも、いつまでも
この夢を繰り返して……
そして……最後は……
……
ねえ、
これだけは忠告しておくわ。
あなたもいつかは……
『目を覚ます』時が来るのよ。
そして……今日が
その日。
だってね……
戦い続けで私はもう
くたくたよ
これ以上やるつもりなら……
『ラストスペル』を出すことになるわね。
ええ、私の
『ラストスペル』よ。
……どうしたのかしら?
不思議そうな顔して。
覚悟しなさい。
この攻撃の次に
宣言するから。
それが嫌なら、
今のうちに川を渡るのが
お薦めよ?
はぁ……まったく。
しょうがないわね……
じゃ、いくわよ?
この攻撃を避けきったら
私の『ラストスペル』を
発動するからね。
はぁ……はぁ……
仕方ないわね……
それじゃ、本当に
『ラストスペル』を
撃つわよ……
覚悟はできた?
目を疑うわよ……
どう?
『目を疑う』って
言ったわよね?
そう、私は
『ラストスペル』なんて
使えないのよ。
いくら待っても
何も起こらないわ。
ふふ……
驚くわけないわよね?
ええ、あなたを倒すのなんて
私には無理なのよ。
あなたの番に
なれば……
いつかは 殺される
それで……
思いついたのよ……
あなたの番が
来なければいいって
だから、あなたが諦めるまで
私の番が続くようにしたわ。
ここで私達が
永遠に戦い続けることに
なろうともね
理解した?
そろそろ落ち着いたかしら。
もう十分冷静になった?
冷静になれば
あなたは「目を覚ます」でしょう?
知ってるわ……
あなたみたいな
ニンゲンのことは……
「ユメを 抱いてる」
……って言うのよね
ずっと高い道でも、
ずっと遠い道でも、
絶対に諦めやしない
努力が実を結ぶのは
才能があってこそだと
いうのにね
どんなにハッキリ
言ったところで……
夢中になって、遊び続ける。
良いか悪いか、
そんなことじゃないのよね。
「やりたい」ってだけで
体が動く。
そう……「やりたい」
ってだけで……
……その続きを
見たくなる。
でもね、こんどこそ
本当に おしまいよ
ここは単なる終着点。
だから、私から言えるのは
たった一つ。
あなたのその
抱いた「ユメ」は……
きれいさっぱり
忘れてしまいなさい。
それから……
…………
何か、別のことでも
することね
*紫睡眠
*枠を飛び越えられる
*攻撃が通る
なんてね
*傷口から隙間が開き、レーザーが飛んでくる
*だが、ユメはその上で赤く輝くだけ。
*速度上昇。ユメ自身で一閃。
……
……
……
うふふ。
これまで、かしら。
……
いい……?
私は止めたわよ?
それじゃ……
団子屋さんにでも
いこうかな
幽々子 あなたも
お腹 減ったでしょ?