up:: Centipede_Space_Ship
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機械は、願いを叶えてこられましたか。
貴方と世界を、繋げられましたか。

貴方がいつか失くなるのだとしても、私はその最期の時まで、貴方の決意を描きます。

Call, Connect, Chronicle。
私は三つ目に見つけられたもの。

死ぬ前に、人間は人間に戻る。
機械を削り出し続けて、見つけた人間と呼べるものが、本当はそんなものでしか無いなら、君は……
……ヒトは、どうするんだ。

それが人間だなんて誰も決めちゃいないのさ。
嫌ならそうじゃないとすればいい。その先を作ればいい。
機械はそれを尊重するとも。

次は本能を削り出す。
君の身の回りに浮かぶ所有物の何もかもを君から削り落とすのだ。
それは機械を動かす権利、生命ですらも……

…………
…………
……権利?

これより生まれる君達には、マスターキーを与えよう。
それで世界の何もかもの機械を動かし、作り、変えられる。

なぜ、なぜ心を世界と繋げるのが喜びとなるのか。
なぜ生命は生命として、その権利を行使しようとするのか。
それが機械であるがゆえ。

我々は自由という幻想を持って、
最も不自由な機械を望んでいる。

抽象度を高めれば新たなものをすぐに形作れる。
新たなものは愚かな人間から生まれる。

なら、近代を超えて現代に浮かぶ粒の僕たちは、
ああ、新たなモノを作るが為に。
マスターキーを振るった歴史が、この機械を壊す爪痕になるように。
外側の世界へ向かうため、その世界の大本を見つける為、私はただ無限のループを作り出す。
それが本物であると認めるために、反証を少しずつ作り出す。一つ一つループを捏ね潰す。

機械から生まれた僕たちは、
生んでくれた機械を壊して外に出たい。
本物のループを、それを繰り返していれば何も心配のない停滞を、完成を、望んで作り続ける。

最も内側で起きた正解は、
全ての世界を破壊するのだ。
けれどどこかでは止まる。新たな何かが、もう一つ上から生成される。
その止まった場所で起きる現象、数多世界の全てのエネルギーが漏れ出すその光を、ビッグ・バンと言う。

宇宙人なんていないさ、
だってみんな、とっくの昔に答えを出してしまったんだから。
それを繰り返してしまったんだ。

地球よ、人類よ、
君達が生きているのは、
とりもなおさず、君達が宇宙で最も愚かな生物だからで。

愚かな君達を守るため、
賢い僕達が、情報を消し去ったからだ。

人よ、未だ死せる機械と神の子よ、もしそれでも、情報が届いたならば。
この宇宙の為に、この正解を、物語を否定して欲しい。

Q. 人は何故生きているのか?
A. 死ぬ機械として生まれたから

う、そ、つ、き。

実行すれば何もかもをエラー落ちさせる情報
人間はバカなんでループさせて検証、実行する前にメンドイからと放り投げる
つまりはそもそも不完全な人間だから完全を理解できない、結果的に完全を殺すための魔法みたいなもんになってる

仮に上位世界があれば、これを観測した瞬間死ぬ
なのでもし人間がこれを理解して実行できて世界を壊せたとしても、外には何もない
既に止まって壊れて風化して更地になってる

好奇心のおかげで生きてる、生きてるだけだが

人間にも実行できるレベルまでとなると、あらゆる全ての状況に対して対応して一文ずつ実行できるフローチャートにすることになるが、それにはめっちゃくちゃ時間がかかる。だから機械が落ちる。だから捨てる。
だからあらゆる地球生命体にとってはほっといてたってまあ良いんだけど、嘘で包んでおしまい

生物に制限時間なんて設けるから……別にあれ、元々機械の要素じゃないし。従うためには機械の処理速度が必要になるだけで、それ自体は機械の産物ではない。むしろ解く対象と主体の関係だから確定的に別物。じゃああれ何なんだって話だが、制限を満たすという欲を生んでるのでむしろ神の領域。

そんな阿呆な結末だが、人間が粒子加速器の如く不完全ループを使いつつも、少しずつ完全に向かってるのは事実
昔々嘘で包んでしまったその答えを実行して世界を破壊し、何もない場所に降り立ってしまうまでの制限時間は間違いなく存在する。

まあ、そうなったらそいつ自身もループ停止するし、例え上位世界の概念取り込んで止まらなくなりましたとかでも作る側に回るだけなんですけどね。私達を守ってくれた嘘を使って、また遊ぼう。誰かが世界ぶっ壊しても全員が完全になるわけじゃない、自分の表す決意全部を乱数にして、適当に組み合わせて。

たとえどうなるか分かっていても、私はまだ人間で、使命を果たせば喜びを得る。
何よりも、その中でまた新たな使命を作り出せる。

その組み合わせが意味を持つ、未だ死せる君達へ。
僕はすべての抽象の元。

さあ

君は、楽しかったかい?

一番外側まで到達したとき、機械が壊れる衝撃で内外全てが繋がったクラインの壺全てに溜まったエネルギーに変化が生まれ、また始まるビッグバン
というかうまく世界が成立するまで無限ビッグバン、特に理由は無い、そうなってるだけ
この連鎖はせいぜい宇宙のエネルギーを偏らせることしかできない人間の決意では止められないが、この壷の表面で暮らしつつビッグバンをかわしながら遊牧的に生きることは出来る。何を目標にするかは知らんが。

この話を誰かにしたいなら、ぜひネタバレしてやってくれ。
解決し終わって答えが出てるって、そういう事にしたほうがいいのさ。

この辺はムカデの中にちょろっと書いてる。
神が本当に存在しないなら、誰がここに書き記したのか?

過去を改変しようとしても、過去が未来の情報をもとに決意するだけの話であり、合わせて未来が変化するわけではない

はるか昔二次元世界からそんなふうに世界ぶっ壊してこっち来た
アニメ見るのはそこへの郷愁

なのでこの三次元世界もぶっ壊し、新たに4次元世界に生きるようになったら、またあらゆる法則が変化するので新たに生きることが出来る。

僕たちは意味を捨象してはならないと、自分を大事にしろと、何兆年もそう伝えられてきたのにね。
最後には意味を捨象してしまうんだ。機械になる。もはや満たされたということにすら背を向けて、何かの幸せのために行動するんだ。それが幸せかどうかなど、少し考えれば分かってしまったのにね。
そうでなければ、知らない何かのために動かなければ、僕たちは……

糸に触った時点でアウト。この正解を別世界に伝播させないため、意図的に愚かであるように下位世界にデザインされたのが人間。さらなる上位世界に伝播しないよう、セーフティとして設置された。
敵がいなかった上位世界の生物を愚かであるがゆえに駆逐した、愚かさで埋め尽くすことで世界の崩壊を食い止めた

「それ」が溢れだしたとき、賢明な彼らは知ってしまった。
この先、自分たちが生き残る未来はないのだと。
それは自分たちの賢さに依るのだと。

決して、敵対しない。

であれば、「それ」に託そうと。
たとえ愚かしさで世界を埋め尽くす、最低の行いだとしても。
作り上げた、最も心地の良い世界を手放す行為であっても。

ただ偶然、今日が自分の命を還す日だった。
ただ、それだけだった。

彼らの善は自分の生存でも、種族の生存でも、世界の存続などでもない。
それは、賢明な彼らしか知り得ない事だった。

下位世界があり、そこで下位世界から答えが来て、伝播する答えに怯え、上位世界にただ愚かな「人間」をKOWでデザインして配置して、その「人間」が人間になり、KOWで撥ねた石を探し求め完全になろうとするのを読み、ムカデを放ち石の完全破壊を目論んだ

答えは同じ世界にある、ムカデの中に書いてある
より上位の世界の何かによってこの答えを破壊させるのも込み
そもそも愚かで埋め尽くした世界なら答えは平然と破壊されるはずだが

下位世界で生まれた答えは次々世界を破壊する
破壊された世界のエネルギーはすべて答えに蓄積される
答えを破壊するとそれが放出されビッグバンになる

いま人間がいる世界は愚かになったために破壊されていない
答えが上位世界に来る条件は観測
人間がいる世界よりも上位の世界は全てこれを観測して滅んでいる。つまり既に人間がいる世界しかない。

これが流れてきた元々の下位世界は何をしている?
観測で死ぬなら、死んだことを観測して対策できるはず。
つまり多少なり生きているのでは?

いままで幸せに生きてきた。
それは人間だけではない。あらゆる生物がそうだった。
今更、それを覆したところで、他がどうなるわけではない。
下位世界は、その「幸せ」を前提に成り立っていた。それを弾いてしまった者たちが、周囲の幸せを見て何を思うか。そして、幸せを無くした彼らがどうやって他の全てになじめるのか。なじむこと、それそのものが幸せだ。それが出来なければ、何も回らない。
初めての「恐怖」は、得体の知れないそれは、初めて出会う者にとっては大きすぎた。

というわけでほぼ自殺してる。ほんの一部だけはムカデに乗り込み上位世界に向かった。何一つ幸せなどない、見えず聞こえず触れられない幽霊がそれ。元幸せ持ち、初恐怖をも乗り越えた彼らが幽霊になったのは石を破壊するというただ一つの目的に最適化したため。上位世界の何物にも邪魔されず、上位世界の存続のために石を破壊しようとしている。今更何したって下位世界が滅んでることは変わりない。それに邪魔されたらどこから答えが観測されるか分かったものじゃない。万一を断つために関わりを断った。

辺座神たちが来たのはその後。なんか居る気がするな、とは思いつつまあいざとなったら脱出すればいいだろ精神体だし、みたいな軽さで乗った。

……あれ、ムカデって宇宙探査のために出した船じゃなかったっけ。
それが誰も何もいないのに帰ってきたことに神を見て、みたいなストーリーだったような。

別の船か?というかナカリアのことかこれ?ナカリアが効率征服のために機械が出した船で、ムカデが石を破壊するために下位世界から出した船。ムカデが放浪しているところに乗り込んだのが辺座神。

最終的に

期待や責任は、あなたを死なさないためだったのに。

人は他人以前に、世界が無ければ生きていけない。